2012年06月11日


ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ):イエスタデイ

哀しみのビートルズ (三枝成彰アレンジ)
新品最安価格:13%OFF ¥ 2,636 (4店出品)
5.0点 何度聴いても、うつくしい響きに感動!
5.0点 非常に巧みなアレンジと演奏。
発売日:1992-06-25
メーカー:ファンハウス
アーティスト:ベルリン・フィル12人のチェリスト達

♪ジャンルを越えて様々な形でカバーされる世紀の旋律


僕の最高傑作はイエスタデイだと心からそう思うよ
どれよりも一番自然に書けた曲だからだ
お涙頂戴になることなく、それでいてとてもキャッチーだ
僕が書いた中で最も完全な曲だと胸を張ってもいい

ポール・マッカートニー


ビートルズの人気も絶頂期に入った、1960年代中頃のある朝のこと。
ベッドで目覚めたポールは頭の中に、あるメロディが流れているのに気づきました。
飛び起きたポールはすぐに、その曲のコードをピアノで確認。
朝にできた曲なので「スクランブルドエッグ」という仮題をつけメンバーに聴かせました。

しかし、「そんなに簡単にできたのなら、何かのパクりに違いない」と言われ、
ポールはギターを持って、会う人ごとに知っているかどうか歌って聴かせました。
それでも誰ひとりとして他で聴いたことがある者はいなかったので、
いよいよこれは、純然たるオリジナルだと彼自身も確信したのです。
それぐらいに初めからよくできた旋律だったということです。

歌詞は当初“Scrambled Eggs, oh my baby how I love your legs?”でしたが、
約2週間後に“Yesterday, all my troubles seemed so far away”と書き直し、
歌詞の一節を取って、タイトルを"Yesterday"としました。

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一般には、自分の元を去った恋人を想う歌だと考えられがちですが、
実際にはポールが14歳の時に亡くなった、母親メアリー・パトリシア・モーヒン
のことを想って歌った曲であることを、後に彼自身が語っています。

イエスタデイの録音には、他のメンバー3人は一切関わっていません。
ポールのギター弾き語りに、弦楽四重奏のバックがついているのみです。
プロデューサーのジョージ・マーティンが、最初に用意したストリングスに対し、
「マントヴァーニみたいなことはお断りだ」と、ポールは拒否していましたが、
それならカルテットはどうだ?という提案を受け入れ、この形になりました。

オリジナルのキーはFですが、ギターは弦を弛めてGのポジションで弾かれています。
また弦楽アレンジの、2回目のサビの印象的なチェロのフレーズや、
3コーラス目のヴァイオリンによる、高音の持続音はポールのアイディアです。

ポールには他にも「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」「ミッシェル」といった、
今や押しも押されぬスタンダードな名曲がありますが、
イエスタデイが持つインスピレーションや、シンプルながら凝縮された魅力には、
やはり何か特別なものがあると思わざるを得ません。

「この曲には自分が作ったという感覚がない。だから気に入っている。」
イエスタデイを最も愛する理由について、ポール自身はこう語っています。
本当に優れた旋律は、作ろうとして作れるものではないのかもしれません。




ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ):イエスタデイ
Paul McCartney(THE BEATLES):YESTERDAY

ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ):イエスタデイ - ストリーミング再生



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 15:45 | 映画音楽・ミュージカル・ポピュラー (Soundtrack/Musical/Pops) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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