2012年05月03日


パッヘルベル:ジーグ ニ長調

パッヘルベルのカノン〜バロック音楽の楽しみ
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レビュー平均: 4.5点 (4人がレビュー投稿)
4.0点 カノンといえばミュンヒンガー
5.0点 サイコーの一枚
4.0点 最高です、オルガン協奏曲!
発売日:2001-04-25
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:ミュンヒンガー(カール)

♪『カノン』と対を成す明るく軽快な舞曲『ジーグ』

パッヘルベルのカノン』が1曲のみの作品ではなく、『カノンとジーグ ニ長調』という、
2曲でひと組の作品中、前半の曲を指すことは、一般にはあまり知られていません。
『カノン』があまりに有名過ぎて、『ジーグ』が霞んでしまった感じです。

そこで今回は普段あまり表に出ない、『ジーグ』にスポットを当ててみましょう。

ジグ (jig) は、8分の6拍子または8分の9拍子の舞曲で、
イギリスやアイルランドの民俗的な踊りの形式の一つです。
ジーグ(gigue) とも呼ばれますが、これはバロック時代にフランスをはじめとする、
ヨーロッパ各地で流行した際のフランス語風の綴りに由来しています。

8分の6拍子のものを「ダブル・ジグ」(double jig)と呼び、
8分の9拍子のものを「スリップ・ジグ」(slip jig) と呼びます。
また、8分の12拍子のものもあり、これは「シングル・ジグ」(single jig) 、
または「スライド」(slide) と呼ばれています。

バロック組曲の終曲に置かれ、急速なテンポで演奏されるのがひとつの型でした。

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パッヘルベルの「カノン」と対を成す「ジーグ」は、8分の12拍子の典型的なジーグです。
「カノン」は第1ヴァイオリンから始まり、次いで第2、第3ヴァイオリンが続きますが、
「ジーグ」は冒頭、第3ヴァイオリンが先に入り、第2、第1の順で後に続きます。
後半は第2ヴァイオリンから始まって、第3ヴァイオリン、第1ヴァイオリンの順です。
形式はカノンではないので、同じ旋律の追従ではありません。

ゆったりと穏やかな「カノン」と、リズミカルで楽しい「ジーグ」は、
対照的な音楽でありながら、互いを引き立てあう効果的なカップリングです。
現代で例えるなら、シングル盤CDのA,B面といったところかもしれません。





パッヘルベル:ジーグ ニ長調
Johann Pachelbel:Gigue in D



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 13:32 | 弦楽合奏曲 (String ensemble) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする