2012年01月22日


ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1 第3楽章

ハイドン:トランペット協奏曲
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レビュー平均: 5.0点 (3人がレビュー投稿)
5.0点 これ以上は望めないスタンダードな演奏
5.0点 最高の名盤。
5.0点 アンドレ氏は『トランペットの神様』である!
発売日:2000-06-21
メーカー:ワーナーミュージック・ジャパン
アーティスト:アンドレ(モーリス)

♪トランペットの名手だった友人のために書いた輝かしい作品

トランペットの基本レパートリーにして、代表的な協奏曲であるハイドンの名作です。
クラシックのみならず、ジャズのウィントン・マルサリスなども取り上げています。

ハイドンの時代はナチュラル・トランペットと言って、音程を変えるバルブがなく、
トランペット奏者はマウスピースへの圧や、唇の形で音に変化をつけていました。
またこのトランペットは高音域の自然倍音に音域が集まっていました。

これを改良したのがハイドンの友人アントン・ヴァイディンガーです。
トランペット奏者だったヴァイディンガーは、1770年代にトランペットに穴を開け、
音程調節用のキーを取り付けた、新たなトランペットを生み出しました。
フルートのように音孔を穿ち、鍵盤を付けることで半音階も出せるタイプです。

ヴァイディンガーはハイドンやフンメルに協奏曲の作曲を依頼しました。
すでに主要な交響曲や協奏曲も書き終え、晩年に入っていたハイドンでしたが、
この新しいトランペットが刺激になったのか、充実した協奏曲を書き上げました。
それは有鍵トランペットの特性を活かし、半音階のフレーズや、
自由な転調を駆使した輝かしく、溌剌とした作品でした。

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1800年3月28日、ウィーンのブルグ劇場でのヴァイディンガー自身による初演は、
客の入りが少なく、共演のソプラノの不調で散々だったと言います。
それでも、1802年のライプチヒへの演奏旅行は大成功を収め、
ヴァイディンガーと新型トランペットは、一躍脚光を浴びることになりました。

しかし、1830年代には新たにバルブ式のトランペットが主流となり始め、
ヴァイディンガーの引退とともに、彼のトランペットも時代から消えていきました。
ヴァイディンガーの開発したEs管トランペットは、元々音質も良くなかったようです。
そしてそれに呼応するかのように、ハイドンの協奏曲も忘れられていったのです。

時は流れて20世紀、ブリュッセルで再発見されたこの協奏曲は、
トランペットのスタンダードとして、今では揺るぎない地位を得ています。
フンメルの協奏曲と共に古典派を代表するトランペット協奏曲です。





ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1 第3楽章
Franz Joseph Haydn:Trumpet Concerto in E flat major Hob.VIIe:1
3. Finale-Allegro (rondo)



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 18:25 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする