2011年12月20日


チャイコフスキー:組曲《くるみ割り人形》Op.71a 6. 中国の踊り

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」
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レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 メルヘンチックな情感たっぷりの演奏
5.0点 くるみ割り人形の名盤
発売日:2007-11-21
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:プレヴィン(アンドレ)

♪3大バレエの中でも特に完成度の高いメルヘン作品

チャイコフスキー以前のバレエ音楽は、独立した一場ごとにつけられた、
単なる舞踏のリズム伴奏的な役割しか果たしていませんでした。
今では当たり前となった、全編を通した物語性といったものもほとんどなく、
関連性のない単発のダンスごとにつけられた、BGM的要素が大きかったのです。

チャイコフスキーの3大バレエは、そうした状況を塗り替えたと言えます。
最初のバレエ「白鳥の湖」は、有名な「白鳥の動機」が全曲を通して登場する、
舞踏と物語と音楽が一体となった、優れた交響的芸術作品です。

ところがこうしたものに馴染みのなかった当時の聴衆には、
この作品の真価を理解する力もなく、「白鳥の湖」は数回の上演で、
依頼したボリショイ劇場のレパートリーから外されてしまいました。

その後、13年を経て二作目の「眠れる森の美女」を発表。
これは初演こそ不評だったものの、やがて絶賛を浴びることになりました。
更に2年後に作曲の「くるみ割り人形」が、彼の最後のバレエ音楽です。

この作品はペテルブルクのマリンスキー劇場の依頼で1892年に完成しました。
題材はホフマンのおとぎ話「くるみ割り人形と二十日鼠の王様」で、
これをデュマが翻案したものが台本になっています。

3大バレエの中でも特に美しい旋律にあふれ、完成度の高い音楽で、
クリスマスの夜に貧しい少女クララが見た夢を、楽しく叙情的に描いています。
物語の設定からクリスマスシーズンに上演されることも多い作品です。

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チャイコフスキーはこのバレエの翌年、1893年に突然亡くなってしまいました。
彼は「白鳥の湖」を改訂して、ぺテルブルクで上演したいと願っていましたが、
結局、それが果たされることはありませんでした。

しかし、1895年にプティパとイワノフの二人の振付師によって新たに振付けられ、
1月15日のマリンスキー劇場での公演で、遂に成功を収めたのです。
これによってチャイコフスキーの生前の願いは、ようやく果たされたのでした。





チャイコフスキー:組曲《くるみ割り人形》Op.71a 6. 中国の踊り
P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Suite, Op.71a 6. Tea (Chinese Dance)



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 15:27 | バレエ音楽 (Ballet music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする