2011年11月08日


タルティーニ:悪魔のトリル (ヴァイオリンソナタ ト短調) 第1楽章

悪魔のトリル ― ヴァイオリン名曲集
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レビュー平均: 3.8点 (6人がレビュー投稿)
5.0点 一曲入魂の至芸
5.0点 涙、涙、涙。
4.0点 金属的な音?
発売日:1999-09-22
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ミルシテイン(ナタン)

♪ヴィヴァルディと並ぶイタリア後期バロック音楽の巨匠

イタリアの後期バロック音楽と言えば、まずヴィヴァルディの名が浮かびますが、
それに比肩するほどの演奏技術と作曲の量、質を誇った人物がいます。
1678年生まれのヴィヴァルディから、遅れること14年後の1692年に、
イタリアのピラーノに生まれた、ジュゼッペ・タルティーニがその人です。

タルティーニはほとんど独力で、ヴァイオリン演奏を身につけたと言われ、
高度な技巧の開発により1728年、パドヴァに音楽学校を創立しました。

また彼は常に新たなヴァイオリン奏法を模索していたとされ、
そうした状況下、ある夜、不思議な夢を見るに到ります。

「おまえがもし魂を売るなら、願いを何でも叶えてやろう」

夢の中に現れ、そう言ってタルティーニに迫る悪魔の言葉に、
彼は恐れをなして自らの魂を売ってしまいました。

その代償として悪魔はタルティーニのヴァイオリンを手に取り、
超人的な技巧で世にも美しい曲を弾き始めました。
人間の想像力を超えた名演奏に、狂喜、陶酔するタルティーニ。

やがて目覚めた彼は、跳ね起きると急いでヴァイオリンをつかみ、
今聴いた演奏を再現しようと試みましたが、まったく不可能でした。
しかし、何とか記憶をたどりながら書いたのが、
後に彼の代表作となる、ト短調のヴァイオリンソナタでした。

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この曲にタルティーニは自ら「悪魔のトリル」と名づけました。
三つの楽章からなるこのソナタの第3楽章に、
「悪魔のトリル」と呼ばれる、奇怪で超人的なトリルが現れます。

タルティーニは生涯に多くの作品を残しましたが、
そのほとんどがヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタでした。
同時代の主流であったオペラや宗教音楽は、まったく作曲していません。

また、現存する作品は少なく、残った作品も作曲時期などが曖昧なため、
現在も学者たちによって、時期別の分類が試みられています。





タルティーニ:悪魔のトリル (ヴァイオリンソナタ ト短調) 第1楽章
Giuseppe Tartini:Devil's Trill Sonata (Violin Sonata in G minor)
1. Larghetto affettuoso



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 00:07 | 室内楽曲 (Chamber music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする