鳥の歌-ホワイトハウス・コンサート
posted with あまなつ on 2008.10.14
カザルス(パブロ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2006-11-22)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2006-11-22)
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深い悲しみが伝わってくる感動の演奏です平和への願いが込められた心にしみるライブ
♪名手カザルスがチェロに込めた平和への祈り
「これから短いカタルーニャの民謡《鳥の歌》を弾きます。
私の故郷のカタルーニャでは、
鳥たちは平和(ピース)、平和(ピース)、平和(ピース)!
と鳴きながら飛んでいるのです。」
1971年に国連大会議場で開かれた演奏会での、
カザルスのこの発言とそれに続いた「鳥の歌」の演奏は、
歴史的なできごととして今も語り草になっています。
カザルスの故郷スペインは1939年の内戦以降、
独裁者フランコによる軍事政権が続いていました。
「自由な政府ができるまで祖国には帰らない」
と語りスペインを離れたカザルスが、
祖国の土を踏むことは二度とありませんでした。
彼は優れたチェリストであるばかりでなく、
大指揮者であり、またシュバイツァーと共に
核実験禁止の運動にも参加した平和主義者でした。
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「鳥の歌」の原曲はキリストの誕生を祝い鳥たちが歌う
という内容の、カタロニア地方に伝わるクリスマス・キャロルです。
現代でもキリスト教の聖歌として歌われています。
*今回使用したチェロ音源は、カザルスが愛用した名器ゴフリラーです。
El Cant dels Ocells
鳥の歌:《スペイン・カタロニア民謡》.mp3