R.シュトラウス:交響詩〈ドン・ファン〉posted with あまなつ on 2008.10.29クレンペラー(オットー)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-02-15)おすすめ度の平均:至純なワーグナー
♪神々しい崇高さを湛えた美しく力強い前奏曲
ドイツロマン派を代表する作曲家のワーグナーはただの作曲家というより、
自ら歌劇、楽劇の台本、作曲を手掛け、大道具のような裏方から、歌劇場の建築にも携わった、
さながら“スーパーマルチプロデューサー”とも言える特殊な存在です。
いわゆる一般的なイタリアオペラなどを俗物とし、
自分のオペラこそが神聖な真の芸術作品だという意味で、
あえて“歌劇”ではなく“楽劇”と呼び、差別化を図りました。
また、バイロイトに自分の作品を専門に演奏する歌劇場を建て、
そこで自作品のみを上演し続けるという徹底ぶりでした。
この慣わしは現在でも、バイロイト祝祭劇場で毎年7月から8月にかけて開催される、
夏の一大イベント「バイロイト音楽祭」へと受け継がれています。
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“楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第1幕前奏曲”は、
この楽劇のライトモチーフ(人物や状況を表す短い動機)を集めたいわば“ハイライト”的な内容です。
また、単にそれにとどまらない、精神的に崇高なものを感じさせる傑作です。
その高揚感はベートーヴェンの交響曲を聴いたあとの気分にも通じるものがあります。
晴々とした響きから、大学の入学式などでもよく演奏されるので、ご存知の方も多いでしょう。
ワーグナーと親交もあった哲学者ニーチェは、好んでこの曲をピアノで弾いていたようです。
ワーグナー:楽劇 《ニュルンベルグのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲
R.Wagner:Die Meistersinger von Nuernberg Vorspiel act 1
http://classical-music.aki.gs/Wagner-Die-Meistersinger-Vorspiel-act1.mp3
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