リスト:ピアノ曲全集 4 「詩的で宗教的な調べ」/
「 6つのコンソレーション」/「アヴェ・マリア」/他
「 6つのコンソレーション」/「アヴェ・マリア」/他
posted with あまなつ on 2010.09.28
トムソン
Naxos(1997-09-01)
Naxos(1997-09-01)
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こちらもよいです♪内在する宗教心が表れた美しいピアノ作品集
「詩的で宗教的な調べ」はフランス・ロマン派の詩人ラマルティーヌの、
同名の詩集からタイトルがとられた10曲からなる作品集です。
リストの代表作「前奏曲」もラマルティーヌの著作に触発されたもの。
この二人の出会いはリストがパリのサロンを賑わしていた頃です。
13歳で両親に連れられパリを訪れたリストは、
ヴィルトゥオーゾとして名を上げ様々な芸術家たちと交流を持ちました。
その中のひとりが詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌだったのです。
晩年のリストは聖職者の地位を得て宗教曲も手がけていますが、
実は若い頃から彼の中には宗教的志向性が内在しており、
作品にもそうした傾向が出ることが多々ありました。
「詩的で宗教的な調べ」は特にそれが色濃く出た作品集といえるかもしれません。
作品としてまとめられたのは彼が30代後半から40代前半にかけてですが、
すでに20代で構想が語られており、いくつかは作曲もされています。
「私にとって最も重要なことは“詩的で宗教的な調べ”です。
これは私のシリアスな作品です。」
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リスト自身の言葉からも、彼がこの作品に対して強い思い入れを持っていたのがうかがえます。
第3曲「孤独の中の神の祝福」は特にそれが結晶化した名作ですが、
今回は晩年のリストが好んで演奏会で弾いたという第10曲「愛の賛歌」をご紹介します。
1879年3月26日に行われたセゲドの水害支援コンサートにおいて、
リストはアンコール曲としてこの「愛の賛歌」を取り上げた他、
1886年の最後の英国訪問の際にも、4月6日にこの曲を弾いています。
技巧的な反面小規模で、割と親しみやすく愛らしい作品です。




