2008年01月04日


リスト:超絶技巧練習曲 第4番 ニ短調 「マゼッパ」

リスト:超絶技巧練習曲
アラウ(クラウディオ)
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント(1999-07-23)
おすすめ度の平均: 4.5
5深く心に響く音楽
3そんなにいいか?
5超絶技巧では一番お勧め!
5リストの神秘的きらめきから豪放華麗な音響まで

♪ユゴーの叙事詩の英雄を雄大に描写

フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの叙事詩「マゼッパ」に
触発されたリストは、1曲のピアノ作品を作曲します。
「24の大練習曲」の1曲、「練習曲ニ短調 作品1-4」です。

2年後に改作した際「マゼッパ」と命名。
更に11年後の1851年にはこれを「交響詩第6番」として編曲。
同じ年にもう一度ピアノ曲として改作し、
「超絶技巧練習曲」の1曲としました。

「マゼッパ」とは叙事詩に登場するひとりの英雄の名前です。
ニ長調に転じた楽譜の最後にはリスト自身の筆跡で
「ついに終わった……しかし彼は再起して国王となった」と記されています。
この曲は楽譜が3段に分かれている超難曲としても知られています。

スポンサードリンク


「超絶技巧練習曲集」は、ヴィルトーゾとして
ヨーロッパ中を風靡したリストのピアノ技術を伝える作品ですが、
単に技巧的に難易度が高いばかりではなく、
作曲家としてのリストの質の高さも物語る内容になっています。

原題の「transcendante(超絶的)」には「超越した」という意味合いもあり、
晩年、キリスト教の司祭も務めたリストの宗教心をも反映されていると考えられています。





F.Liszt:Etudes dexecution transcendante 4.Mazeppa
リスト:超絶技巧練習曲 マゼッパ.mp3



ブログパーツ
posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 05:25 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする