2011年10月10日


J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772

バッハ:インヴェンションとシンフォニア
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レビュー平均: 4.0点 (1人がレビュー投稿)
4.0点 とても自然でオーソドックスな演奏
発売日:2011-01-26
メーカー:カメラータ・トウキョウ
アーティスト:ピヒト=アクセンフェルト(エディット)

♪弟子や息子の学習のために作曲された鍵盤楽曲

J.S.バッハとベートーヴェンの音楽の違いは何か…。
大きくまとめてしまうと、バッハがポリフォニー(複旋律音楽) なのに対して、
ベートーヴェンはホモフォニー(和声付単旋律音楽)ということになります。

つまりバッハは伴奏のない複数の旋律が絡み合っていく音楽。
ベートーヴェンは旋律と和声(伴奏)が、はっきり分かれている音楽なのです。
ハイドンから始まったホモフォニーは、現代のバンド音楽にも通じています。

また両者の違いはメインの鍵盤楽器の違いにも表れています。
バッハのバロック時代のハープシコード(チェンバロ)は、
内部で弦を引っ掻いて音を出す構造のため、強弱というものがありません。
どう弾いてもほとんど一定の音量、音の強さで鳴ります。

一方、ベートーヴェンの古典派時代の鍵盤楽器であるピアノは、
ご存知の通り、弦を叩いて音が出るので、指の加減で強弱がつきます。
ですから表現に微妙な機微を与えることができるのです。
そしてこの違いがそのまま、それぞれの音楽形態にも表れています。

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インヴェンションは、弟子や息子の鍵盤学習のために書かれた作品です。
公開演奏が目的ではなく、現代でも練習教材として用いられますが、
グールドなどによって優れた録音も多く残されています。

またインヴェンションは正確には《インヴェンションとシンフォニア》という、
30曲からなる小品集の、前半15曲のことを指します。
インヴェンションは2声体の鍵盤楽曲で、シンフォニアは3声体です。
後半15曲のシンフォニアは慣用的に、《3声インヴェンション》と呼ばれる事もあります。





J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772
J.S.Bach:invention No.1 in C major, BWV 772 (Harpsichord)

J.S.Bach:invention No.1 in C major, BWV 772 (Piano)



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 02:38 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする