2007年10月16日


マルティーニ:愛の喜び

ヴァイオリン名曲集〜愛の挨拶、愛の喜び
ラモー
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント(1996-06-05)
おすすめ度の平均: 4.0
4愛の挨拶

♪結婚式でも有名な恋愛の歌曲

エルヴィス・プレスリーが歌って大ヒットした「好きにならずにいられない」の原曲です。
全体としての曲のつくりはほぼ同じですが、プレスリーの方は
出だしから2つ目の音を5度上に跳ばしているのが特徴です。
原曲に勝るとも劣らないセンスのよさです。

マルティーニは18世紀に活躍したドイツ出身の作曲家です。
本名はヨハン・パウル・エギディウス・シュヴァルツェンドルフという
覚えづらい名前ですが、フランスを活動拠点にするにあたって、
もっとわかりやすくかっこのいいジャン・ポール・エジード・マルティーニという、
イタリア風の名前に改名しました。
いわゆる芸名の走りともいわれます。

パリではまず歌劇や行進曲の作曲家として大成功を収め、
その後、宮廷楽長やパリで最も重要な劇場の監督を務めました。
しかしフランス革命の勃発により生活は一変、
75歳で亡くなるまでに起伏に富んだ波乱万丈の人生を送りました。

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マルティーニの代表作である「愛の喜び Plaisir d'Amour」は、
結婚式などでもよく演奏されるフランス語の歌曲です。
時にイタリア歌曲としてイタリア語で歌われることもある他、
様々な楽器用にアレンジされて親しまれています。

しかし意外にもその詩の内容は辛辣なもので、
自分を捨てて新たな愛に走った恋人の不実を嘆いています。
そう考えると本当は結婚式には不向きですね。

ですが「愛の喜び」というタイトルと美しい旋律から思い起こされるのは、
恋愛の甘く優しいイメージ以外の何ものでもありません。
だからこれほど恋愛の定番曲として愛されているのでしょう。





Jean Paul Egide Martini:Plaisir d'Amour
マルティーニ:愛の喜び.mp3



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posted by クラシック名曲サウンドライブラリー at 17:52 | 声楽曲 (Vocal music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする