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2009年11月12日


ベートーヴェン:ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110 第1楽章

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集
バックハウス(ウィルヘルム)
ポリドール(1999-06-02)
おすすめ度の平均: 4.5
5バックハウス讃
5言葉に表すのは難しい…
5永遠の指針となりうる名盤
5新全集には新全集の良さが……

♪最晩年の楽聖が到達した清浄な世界

既に越えてしまった音楽、彼岸に達してしまった音楽です。

ベートーヴェンは生涯にわたってピアノソナタを書き続けました。
分けても最後の第31番と第32番は大作「ミサ・ソレニムス」と
並行して作曲され、ベートーヴェンが行き着いた
ピアノ音楽の集大成的作品とされています。

第31番では自らが“嘆きの歌”と呼んだ悲痛な旋律を含む
第3楽章が有名ですが、その影でひっそりと佇む第1楽章には、
無心で野に咲き揺れる花のような透明感と可憐さがあります。

幾多の辛酸をなめてきたベートーヴェンだからこそたどり着いた境地。
もうこの世の闘争やわずらいとは関係のない世界です。
これは後期の弦楽四重奏曲にも同じような心境がうかがえます。

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この曲を作曲当時のベートーヴェンは健康をひどく害し、
経済的にも決してゆとりがあるとは言えませんでした。
しかしそうした外的な状況と反するかのように、
彼の心境は益々高く透徹としたものになっていったのです。

インド哲学にも精通し単にキリスト教に止まらない広い宗教観を持っていたことも、
ベートーヴェンの晩年の思想や精神性に大きく影響していたかもしれません。




L.V.Beethoven:PianoSonata No.31 in A flat major, Op.110
1. Moderato Cantabile molto espressivo

http://classical-music.aki.gs/Beethoven-PianoSonata-No31-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 14:14 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする