2008年05月19日


ベートーヴェン:ピアノソナタ 第17番 ニ短調 Op.31-2 「テンペスト」 第3楽章

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番
リヒテル(スビャトスラフ)
EMIミュージック・ジャパン (2004-06-23)
おすすめ度の平均: 5.0
4 リヒテルの「テンペスト」
5 今でも頂点に君臨するテンペスト
5 深い精神性をたたえた、超名演
5 巨匠の技
5 すげ〜〜〜

♪苦悩と葛藤を刻む悲痛なピアノの音色

ピアノ・ソナタ第17番の内容について、弟子のシントラーに問われたベートーヴェンは
「シェイクスピアの“テンペスト”を読め。」と答えたといわれます。
このことから通称「テンペスト」の名で呼ばれるようになりました。

「テンペスト」はシェイクスピアがキャリアのすべてをつぎ込んだ、彼にとって最後の戯曲です。
「テンペスト=嵐」の意味が示すようにこのソナタは全体に
出口のないような悲痛な響きをもっています。

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作曲された1801〜1802年の頃には、耳の疾患はかなり進行しており、
ベートーヴェンは音がほとんど聴こえない状態でした。
その絶望から1802年10月には有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いています。

「テンペスト」にはベートーヴェンのそうした悲愴感が滲み出ているかのようです。

第3楽章は特に人気が高く、単独で弾かれることも少なくありません。
弟子のツェルニーによれば、疾走する馬車にヒントを得たということです。





ベートーヴェン:ピアノソナタ 第17番 ニ短調 Op.31-2 「テンペスト」 第3楽章
L.V.Beethoven:Piano Sonata No.17 in D minor, Op.31-2
"Tempest" 3. Allegretto
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番 テンペスト 第3楽章.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 09:18 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする