2006年12月14日


ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」 第3楽章

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、第14番「月光」、第21番「ワルトシュタイン」、第23番「熱情」
ケンプ(ヴィルヘルム)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-10-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5音の質が違った
5偉大な作曲家の偉大な演奏
5ベートーヴェンのピアノソナタはかくも美しい
5ほんまもんのベートーヴェンの豊かな味わい。
5新しいベートーヴェンの誕生

♪切迫感に満ちた駆け上がるようなフレーズ

ジュリエッタ・グイチャルディはベートーヴェンのピアノの生徒で、19歳の若く美しい女性でした。
ベートーヴェンがジュリエッタと知り合ったのは1801年のこと。
彼女が両親とともにウィーンへと移り、その美貌により上流社会で知られるようになった時期です。
たちまちジュリエッタの虜になったベートーヴェンは、彼女に熱烈な感情を抱きました。

この頃、友人であるフランツ・ベルハルト・ヴェーゲラーに宛てた書簡には次のようにあります。

「私の人生はいま一度わずかに喜ばしいものとなり、私はまた外に赴いて人々の中に居ます。
この2年の間、私の暮らしがいかに侘しく、悲しいものであったか信じがたいことでしょう。
この変化は可愛く、魅力的な少女によってもたらされました。
彼女は私を愛し、私も彼女を愛しています。2年ぶりに幾ばくかの至福の瞬間を謳歌しています。
そして生まれて初めて - 結婚すれば幸せになれると感じているのです。
しかし不幸にも彼女は私とは身分が違い - そして今は - 今は結婚することなどできやしないのです。」

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1802年、ベートーヴェンはジュリエッタにピアノソナタ第14番を献呈しました。
「幻想曲風ソナタ」と題されたこの作品は、のちに詩人のレルシュターブが、
スイスのルツェルン湖上に照り輝く月光をイメージしたことから、
通称「月光ソナタ」の名で呼ばれるようになりました。

第3楽章には作品中、最も高度な技術が要求されます。
静かな第1楽章とは対照的に、緊張感を伴う速いテンポで一気呵成に演奏されます。

一時はベートーヴェンと本当の恋愛関係にあったジュリエッタでしたが、
1803年に作曲家のヴェンゼル・ロベルト・フォン・ガレンベルク伯爵と結婚しました。
その後、彼女はナポリに移り住み、20年あまりにわたってイタリアで暮らしました。




ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」 第3楽章
L.V.Beethoven:Piano Sonata No.14 in C♯Minor, Op.27-2
"Sonata quasi una Fantasia" 3. Presto agitato

http://andotowa.sakura.ne.jp/Beethoven-MoonlightSonata-3.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 00:12 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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