ブラームス:2台のピアノのための作品集posted with あまなつ on 2010.02.11アルゲリッチ(マルタ)
ワーナーミュージック・ジャパン(2004-01-21)おすすめ度の平均:曲によってピアノを交互に演奏している
ワルツ集は名演だけど、全体的にはイマイチ?
やっぱり、原曲のピアノ5重奏には勝てないかな
まさに新鮮なブラームス像
♪ウィーンに来て間もなく書いた優美なワルツ
この作品を書いた頃、世間はJ.シュトラウスのウィンナーワルツ全盛期。
ブラームスはといえば故郷ハンブルクを無評価の失意の内に去り、
ウィーンで作曲家として新たな生活を始めて3年目の年でした。
当初、4手のピアノ連弾用に作曲された作品集は、
ブラームス自身の見込みに反して家庭音楽としても反響を呼び、
同時に編曲されていた独奏版も発表されるに至りました。
独奏版を献呈された音楽評論家のハンスリックは
「真面目で無口なブラームス。
あのシューマンの弟子で、北ドイツのプレテスタントで、
シューマンのように非世俗的な男がワルツを書いた。」
と語り、驚きを示したといいます。
踊るための娯楽音楽に過ぎないと、当時考えられていたワルツを、
絶対音楽の推進者とされていたブラームスが作曲したためです。
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シュトラウスやショパンのような華やかさや技巧性はなく、
小規模で素朴なブラームスのワルツ集ではありますが、
楽曲ごとに様々な性格の違いが見られ、
またブラームス的な緻密さや落ち着いた趣をもった魅力的な作品集です。
16曲のワルツの中で最も人気の高い第15番は、
原調ではイ長調でしたが、独奏版では変イ長調に替えられています。
今回の演奏は変イ長調の独奏版です。
J.Brahms:Walzer No.15 in A-flat major, Op.39-15
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
http://classical-music.aki.gs/133-Brahms-Waltz-No15.mp3
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