2008年02月13日


ブラームス:大学祝典序曲 Op.80

舞踏への勧誘〜クナッパーツブッシュ名演集
クナッパーツブッシュ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2001/04/25)
おすすめ度の平均: 5.0
5 聴く人を陽気にさせる一枚
5 ワン&オンリーの巨匠の芸が全開!
5 巨人の舞踏

♪大規模な管弦楽の華々しい演奏会用序曲

受験シーズン真っ只中。
クラシックでも縁起のよさそうな曲はないかということで、
今回はこの曲をお届けします。

1879年、ブラームスはドイツのブレスラウ大学から
名誉博士号の称号を贈られ、それに対する感謝の意として翌年、
1曲の序曲を作曲、更に翌年の1881年にブレスラウで
自ら指揮をし、初演を務めました。

当初ブラームスは祝典用の厳粛な曲を構想していましたが、
結局はドイツに伝わる学生歌の中から4曲を選び、
そこに自作の主題も織り交ぜていわゆる序曲風の、
モチーフが次々接続されていく作品に仕上げました。

大学受験ラジオ講座などで有名なファゴットが奏でる軽快な旋律は、
「新入生の歌」という学生歌のひとつです。
ブラームス自身が“笑う序曲”と呼んだこの曲は、
いつも深刻な彼にしては珍しく、明るく開放感あふれる作品です。

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ブラームスはこの曲をピアノ連弾用に編曲して、
長年慕うクララ・シューマンの誕生日祝いとして捧げました。
曲を受け取ったクララはその朝のうちから練習に励み、
夕方にはブラームスと共に演奏したということです。
「輝かしい序曲」と呼んで、クララはこの贈りものにとても喜んだそうです。





J.Brahms:Academic Festival Overture Op.80
ブラームス:大学祝典序曲.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 05:16 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする