ウィリアムス(ジョン)
ソニーレコード(1995-04-01)
ソニーレコード(1995-04-01)
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♪バリオス晩年の心境が表れたような静謐な音楽
バリオスは南米パラグァイ出身の、
20世紀を代表するギタリストのひとりです。
ヴィラ=ロボスやマニュエル・ポンセなどにも影響を与え、
ラテンアメリカ最高のギタリストとして、
中南米全域で絶大な人気を博していました。
しかし、同じくギターの神様と呼ばれたセゴビアが
バリオスを否定したことから、一時期彼の作品は
あまり演奏されなくなっていましたが、
後年、ジョン・ウィリアムスが取り上げたことなどをきっかけに
再び作品は見直され、今ではすべてのギタリストにとって
重要な作曲家のひとりにもなっています。
「大聖堂」は1921年(36才)にウルグアイの首都
モンテビデオを訪れた際、大聖堂から流れる
美しいオルガンの音に誘われて入った時の感動を描いたものです。
3部からなる作品ですが、この時は2,3部だけが書かれ、
それから17年後の1938年(53才)に第1部の前奏曲が
付け加えられ今の形になりました。
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前奏曲は一見シンプルで音数も少なく、
他の2曲と比べても地味な印象さえありますが、
そこに込められた精神的な深みは例えようがなく、
技術などを越えてバリオス晩年の境地が滲み出たような音楽です。
3部の中では最も宗教的な祈りの静謐さが感じられます。

Agustin Barrios:La Catedral -Preludio(Saudade)
バリオス:大聖堂 “前奏曲”.mp3
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