♪ピアノ協奏曲の土台を築いたチェンバロ協奏曲
バッハは東ドイツ、ライプツィヒの聖トマス教会の音楽監督時代に、
計14曲のハープシコードのための協奏曲を書いています。
これらの協奏曲は一台のハープシコードのための作品が8曲
(うち1曲は断片)、二台のためが3曲、3台のためが2曲、
そして4台のためが1曲という内訳です。
そのほとんどがバッハ自身の旧作や、
ヴィヴァルディなど他の作曲家の作品の改作、あるいは編曲です。
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バッハは教会の音楽監督の他に、コレギウム・ムジクムという
大学生を中心とした団体の音楽指導にもあたっていました。
この団体のための作品も作らなければならなかったこと、
また自身の息子たちや弟子が、ハープシコード奏者として
立派に成長したことなどが、改作や編曲をしてまでも
多作しなければならなかった事情の背景にあるようです。
しかし、そうしたことを感じさせないほどにこの曲集はすばらしく、
その後のピアノ協奏曲というジャンルの土台にもなっています。
*サカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」に登場する
1コーラスブレイク後のピアノのフレーズは4:27です。
J.S.Bach:Piano Concerto No.1 in D minor, BWV1052 1. Allegro
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http://classical-music.aki.gs/103-Bach-PianoConcerto-No1-1st.mp3