2007年09月22日


J.S.バッハ:《平均律クラヴィーア曲集》 第1巻 第1曲 プレリュード ハ長調 BWV.846

バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻
リヒテル(スヴャトスラフ)
ビクターエンタテインメント (2007-10-24)
おすすめ度の平均: 3.0
5 雨の日に

♪平均律の土台になった音楽の旧約聖書

16〜17世紀まで鍵盤楽器はすべて純正律で調弦されていました。
この場合、特定の調はきれいに響きますが、
それ以外の調ではにごってしまいます。

これを解決したのが平均律で、1オクターヴを均等に
12の半音に分けることで、同じ楽器で違う調を弾けたり
転調できたりと、より自由な表現が可能になりました。

バッハはこの平均律の価値を認め、
妻や子供たちの音楽教育のための鍵盤曲集を作曲しました。
それが2巻からなる「平均律クラヴィーア曲集」です。

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19世紀の大指揮者ハンス・フォン・ビューローが「音楽の旧約聖書」と
称したこの作品に寄せてバッハ自身は「勉強熱心な音楽学生はもちろん、
熟練者も楽しめるように編集した」と述べています。

一対のプレリュードとフーガが24すべての異なる調によって書かれ、
ハ長調から最後のロ短調まできっちりと順を追って作品が並んでいます。

第1曲のハ長調プレリュードは、グノーの「アヴェ・マリア」の原曲にもなった名作です。





J.S.Bach:Das Wohltemperierte Klavier BWV.846
1. Prelude
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 1.プレリュード.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 05:29 | 器楽曲 (Instrumental) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする