♪中世ドイツの伝説に基づいた珠玉のバレエ音楽
『王妃を決める舞踏会の前夜、白鳥狩りに出かけた湖で王子ジークフリートは、
群れの中でも一際目を引く一羽の美しい白鳥に心奪われます。
その白鳥は悪魔ロッドバルトの魔法によって、白鳥に姿を変えられた王女オデットでした。
夜の間だけ人間に戻れるオデットにジークフリートは、
明日の夜の舞踏会で彼女を王妃に選ぶことを誓います。
しかしロッドバルトに送り込まれた、オデットになりすました黒鳥オディールと、
ジークフリートが婚約したことにオデットは傷心します。
それに気づき駆けつけたジークフリートはオデットと力を合わせ、
悪魔ロッドバルトにとどめを刺すのですが、
これによって魔法は永遠に解けなくなり、悲嘆した王女は湖に身を投げます。
後を追うジークフリート王子。
すると魔法は解け、王女をはじめすべての白鳥が人間に戻り、
ジークフリートとオデットは天国で永遠に結ばれたのでした・・・。』
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中世ドイツの伝説に題材を得た「白鳥の湖」は、
チャイコフスキーの3大バレエ音楽の筆頭に上げられるだけではなく、
すべてのバレエ音楽の中でも最も有名な作品です。
「白鳥の湖」以前のバレエ音楽は、既成の舞踊曲を寄せ集めて、
無関連の一場一場にあてがったようなレベルでしたが、
この作品によって初めて物語としての一貫性や交響的構想を持った、
高度な芸術性を伴うようになりました。
「情景」は第2幕「月光に照る湖のほとり」の前奏曲です。
王冠をいただいた一羽の白鳥にひきいられ、すべるように湖水を渡る白鳥の群れ。
オーボエで奏でられる有名な旋律は、
全曲を通して王女オデットの登場の場面で流れる主要な動機になっています。

P.I.Tchaikovsky:SwanLake act2 "Seane"
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