2010年05月14日


ショパン:マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4

ショパン:マズルカ全曲&即興曲全曲
ルービンシュタイン(アルトゥール)
BMGインターナショナル(2000-11-22)
おすすめ度の平均: 5.0
52つのらしさ

♪故郷ポーランドの農民たちに伝わる民族舞踊

マズルカはショパンが最も多く作品を残したカテゴリーです。
知られているだけでも58曲。
そのうちの49曲が現在でも頻繁に演奏されています。

マズルカの特徴は同じポーランドの舞曲、ポロネーズとは違い、
より女性的で流れるような曲調を持っている点です。
また3拍子でも1拍目より2拍目、3拍目にアクセントがあり、
わかりやすいワルツではない独特の民族的雰囲気を醸し出します。

このためシンプルな曲が多いにも関わらず表現の難しいマズルカは、
ピアニストからはとかく敬遠されがちなことも事実です。
その演奏家の力量が明るみに出るという言い方もされます。

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マズルカはポーランドのマゾフシン地方の民族舞踊が起源で、
農民たちの間で歌ったり、踊ったりしながら伝承されてきました。

またマズル、クヤヴィアク、オベレクの3種類の形態があり、
ショパンはそれら三つを巧みに取り入れ組み合わせながら、
マズルカをひとつの確立したカテゴリーへと昇華させています。

ショパンのその他の作品に見られるような、大作的なスケール感はないものの、
最も身近な音楽として、その時々の想いをそこにスケッチしたかのような、
彼の飾らない姿が垣間見える魅力を持った作品群です。






F.Chopin:Mazurka No.13 in A minor, Op.17-4
ショパン:マズルカ 第13番.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 17:28 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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