2009年09月06日


ショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2

ショパン:ノクターン(全曲)
ポボッカ(エバ)
ポニーキャニオン(1999-07-16)
おすすめ度の平均: 5.0
5ベスト・ノクターン!
5とても神秘的なノクターン
5隠れた名盤
5良い演奏ですねぇ

♪ショパンのノクターンのひとつの頂点

英国の作曲家ジョン・フィールドによって創始されたノクターンは、
その歌謡性が稀代の旋律作家であるショパンと抜群に相性がよく、
ノクターンという形式に則ってショパンはいくつもの名曲を残しました。

当初のノクターンは左手が伴奏、右手が歌曲風の旋律という
単純なピアノ小品でしたが、ショパンはこれを基に
独自の激情性やより高度な音楽性を加味し、
芸術作品として申し分ないレベルにまで引き上げました。

よく知られるノクターン第2番などはその点ではまだまだ
ショパンの本領が発揮されておらず、
むしろ第8番や第13番こそが頂点であるという見方も多いようです。

テレーズ・ダボニー伯爵夫人に捧げたことから“貴婦人の夜想曲”
と呼ばれる第8番には、メンデルスゾーンがこの曲を聴いた感激のあまり、
家族に手紙でそれを伝えたという逸話も残されています。

スポンサードリンク


現在では創始者のフィールドはほとんど顧みられず、
ノクターンといえばショパンということになっていますが、
当のショパンは作曲家として、またピアニストとして
フィールドのことをとても敬愛していました。

ショパンがノクターンを出版し「フィールドを越えた」と評価された時にも
「フィールドと並び賞されて、僕はうれしさで走り回りたい気分です」
とそのよろこびを手紙に記しています。
このことからもショパンがいかに、ピアノにおける歌心、
歌謡性を重視していたかが窺われます。




F.Chopin:Nocturn No.8 Op.27-2

http://classical-music.aki.gs/042-Chopin-Nocturne-No8.mp3


ブログパーツ
posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 05:51 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする