シューマン:子供の情景/森の情景
posted with あまなつ on 2009.06.01
カツァリス(シプリアン)
ワーナーミュージック・ジャパン(2002-01-23)
ワーナーミュージック・ジャパン(2002-01-23)
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♪子供時代を懐かしむ大人のための作品
シューマンとクララが互いを想う気持ちが接近し始め、
ついに感情を抑えきれなくなった1835年11月のある夜、
シューマンはその高鳴る思いをクララに打ち明けました。
シューマンが25歳、クララが16歳のときのことです。
これをきっかけにふたりの交際は深くなっていきましたが、
翌年には彼らの恋愛に好意的だったシューマンの母親が亡くなり、
クララの父ヴィークからは強い反対を受けました。
ヴィークの怒りに怯みかけるシューマンでしたが、
クララの愛には「私は何があろうともロベルトを見捨てません。」
と固い決意がありました。
そんな最中シューマンは一通の手紙をクララに送っています。
「あなたは私のことを子供みたいだと言っていましたね。
その言葉が心に残っていて、小さな楽しいピアノ曲を三十ばかり作りました。
そこから12曲を選んで“子供の情景”という題をつけました。
あなたはきっとよろこんでくださると思います。」
後に1曲加えられて13曲となるこのピアノ小品集は、
子供のためではなくむしろ大人が子供の頃を、
憧れを持って懐かしむというような趣きを持っています。
シューマン自身この「子供の情景」を愛し
「僕はこの曲を弾くと幼い日の思い出が甦ってきて感動してしまう。」
と常日頃語っていたようです。
R.Schumann:Kinderzenen Op.15-1 "Von fremden Ländern und Menschen"
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
http://classical-music.aki.gs/Schumann-Kinderzenen-Von-fremden-Landern.mp3
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