2011年03月20日


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131 第6楽章

ベートーヴェン:序曲集、弦楽四重奏曲第14番 [DVD]
定価:¥ 5,000
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発売日:2008-12-24
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
出演:バーンスタイン(レナード)
アスペクト比:1.33:1
フォーマット:Color Dolby DTS Stereo
時間:92(分)

♪「音をもって表現しうるもっとも悲痛なるもの」…ワーグナー

9曲の交響曲、16曲の弦楽四重奏曲、32曲のピアノソナタ - 。
この三つのジャンルがベートーヴェン作品の主要な柱とされています。

交響曲がベートーヴェンの顔であることは言うまでもありませんが、
残るふたつもベートーヴェンが、生涯に亘って手がけた言わばライフワークです。
ですからそこにはその時々のベートーヴェンの精神的、音楽的過程が表れています。

ベートーヴェンが弦楽四重奏曲に着手したのは、交響曲と同じ30歳の時でした。
耳疾をきっかけに社交的だった性格が一変したベートーヴェン。
カントやプラトンなどの哲学書を読み、思索にふけり、人生に真摯になっていきます。
そこには親友でヴァイオリニストのカール・アメンダの存在がありました。

夜を徹してたがいの思想を語り合ったアメンダとベートーヴェンは、
切磋琢磨し刺激しあう中で、やがてそれぞれの進む道へ歩んでいきます。
アメンダは教会の司教に、ベートーヴェンは音楽で啓蒙する作曲家に。

弦楽四重奏曲にはベートーヴェンのこうした思想性が色濃く表れています。
マーラーの編曲でも知られる、第11番「セリオーソ」から十数年を経て、
その間に第九やミサ・ソレムニスなどの大曲を挟みながら、
再びベートーヴェンは金字塔となる、後期弦楽四重奏曲の作曲に着手します。

これらは第九以降のベートーヴェンの心境を知る手がかりとなる作品群です。
大規模な管弦楽曲を離れたベートーヴェンは、
残りの情熱のすべてを弦楽四重奏曲の作曲に注ぎ込みました。

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その頂点のひとつとも言えるのが弦楽四重奏曲 第14番 作品131です。
他からの要望ではなく自らの創作欲のままに作られたこの作品は、
奥行きと深みのある、高い芸術性を聴くものに感じさせます。

第1楽章をワーグナーは「音をもって表現しうるもっとも悲痛なるもの」と評し、
カール・ホルツに連れられて、初演を聴いたシューベルトは大変興奮して、
「この曲のあとに一体何を書けというのだろう」と語ったといわれています。





ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131 第6楽章
L.V.Beethoven:String Quartet No. 14 in C♯ minor, Op. 131
6. Adagio quasi un poco andante



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 15:53 | 室内楽曲 (Chamber music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする