2011年02月14日


フランク:天使の糧(パン)

天使の糧(DVD付)
定価:¥ 3,000
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レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 天使の歌曲集
5.0点 柔らかくて、美しく澄んだ響きの美声
発売日:2010-11-17
メーカー:日本コロムビア
アーティスト:幸田浩子

♪フランクの敬虔な信仰がうかがえる美しい賛美の歌

ベルギーに生まれ、父親はベルギー系、母親はドイツ系であったフランクは、
その流れで作曲家としては、ドイツ系のリストやワーグナーに影響を受けました。
しかし、フランス生活が長く、最後にはフランスに帰化した彼の音楽では、
ドイツの伝統とフランス特有の空気感が絶妙にマッチングしています。
またそこに大胆な和声や転調を伴う独自の作風が重なり、
ドイツ的な重厚さを土台としながら、自由で唯一無二な世界を創造していました。

生涯にわたり敬虔な信仰を持ち、慎ましやかな生活をよしとしたフランク。
その音楽には彼の実直な生き方そのものが表れています。
当時フランスで流行だった、軽妙で華やかなオペレッタなどとは無縁な場所で、
教会のオルガニストを務めながら、信仰と音楽が一致した作品を作り続けました。

「天使の糧(パン)」として知られ、多くの歌手にも愛されるこの美しい曲は、
1860年に「3声のミサ曲イ長調」のひとつである合唱曲として作曲されました。
そして1858年に作曲されていた荘厳ミサ曲を1872年に改定した際、
独唱曲としてこの「天使の糧(パン)」が追加されました。

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「天使の糧」もしくは「天使のパン」とも訳される「Panis Angelicus」とは、
聖体を賛美する祈りで、カトリックの聖体拝領の儀式などで歌われます。
詩は中世の偉大な神学者、聖トマス・アクィナス。
オリジナルはテノール独唱とオルガン、ハープ、チェロ、コントラバスの編成です。
フランクがパリのサント・クロチルド教会の合唱長だった頃に作曲されました。

《歌詞》
天使の糧は人々の糧になり、天の糧は形あるものを終わらせられる。
おお、なんという驚き、主よ食するのは貧しき、貧しき虐げられし僕(しもべ)。





フランク:天使の糧(パン)
C.Frank:Panis Angelicus



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 13:57 | 声楽曲 (Vocal music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする