2011年02月04日


リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》Op.40 1. 英雄

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
定価:¥ 2,800
レビュー平均: 4.7点 (3人がレビュー投稿)
5.0点 この曲のスタンダードに。
4.0点 有機的に息づく R.シュトラウスの大作
5.0点 聞きやすい
発売日:2005-11-16
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ベルリン・フィルハーモニー/ ラトル(サイモン)

♪作曲者自身の功績を示した最後の交響詩

ドイツロマン派最後の巨匠、リヒャルト・シュトラウスは早熟の天才でした。
父がミュンヘン宮廷管弦楽団のホルン奏者だったこともあり、
幼い時から音楽教育を受け、4歳でピアノを弾き、6歳で作曲を始めていました。

才能を知った有名な指揮者ハンス・フォン・ビューローに認められ、
二十歳で指揮者デビューしたシュトラウスは、その後各地で指揮者を歴任。
そして1924年以降は別荘に定住して、作曲活動に専念しました。

彼の作曲の中心である交響詩の最後の作品となった「英雄の生涯」は、
それまでの人生を総括するような内容ですが、書かれたのはまだ34歳の時です。
作曲家としては批評家から風当たりが強かった状況に一矢を報いるかのように、
この交響詩では逆境に立ち向かうひとりの英雄の姿が描かれています。
英雄はシュトラウス自身と言われますが、本人の弁ではそうばかりではないようです。

演奏には105名から成る4管編成のオーケストラが必要となり、
オーケストレーションはこの曲において頂点に達したとも言われ、
技術的にも難しいことからオーケストラの力量が試される作品とされています。

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また作曲者自身は当初この曲を「エロイカ」と呼んでいました。
友人には「ベートーヴェンの英雄に代わる交響詩を書いている」と伝えていて、
実際、同じ変ホ長調で、英雄のフレーズ断片の引用もあります。
6つの部分に分けられるのが常ですが、スコア上には分類や副題はありません。

指揮者メンゲルベルクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団にに献曲され、
1899年3月3日、フランクフルトにて作曲者自身の指揮により初演されました。
日本初演は1960(昭和35)年6月13日、東京・日比谷公会堂において、
ウィルヘルム・シュヒター(1911-1974)指揮のNHK交響楽団によって実現しました。





リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》Op.40 1. 英雄
Richard Strauss:Ein Heldenleben Op.40 1. Der Held



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 13:35 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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