2011年01月24日


モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543 第1楽章

モーツァルト:交響曲第25番&第36番&第39番
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レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
発売日:2010-10-20
メーカー:EMIミュージックジャパン
アーティスト:クレンペラー(オットー)

♪3大交響曲にも数えられるモーツァルトの白鳥の歌

白鳥は普段鳴くことはありませんが、死ぬ間際に一声、美しい声で鳴くといいます。
そこから作曲家の最後の名作を「白鳥の歌」と称することがあります。
モーツァルトの場合、「白鳥の歌」と呼ばれるのが交響曲第39番です。

この曲は第40番、第41番「ジュピター」と共に、モーツァルトの3大交響曲に数えられ、
彼が32歳の1788年の6月26日から8月10日にかけて、
わずか6週間のうちに3曲が続けて作曲されました。

どこまでも典雅で幸福感に満ちた第39番。
いつもはひた隠していた哀しみを、存分に表出させた第40番。
神々しいまでの輝きと壮大さを湛えた最後の交響曲第41番。
これら3曲はまったく性格が異なり、あわせて聴くことで楽想の全体像が見えてきます。

わけても第39番は最もモーツァルトらしい作品とされています。
序奏の鋭利な不協和音や、主部での歌うような主題が魅力の第1楽章。
クラリネットの美しいデュオなどから、メヌエットの傑作といわれる第3楽章。
全体に透明感にあふれ、モーツァルトの音楽美が純度高く凝縮されています。
また、木管にオーボエがないのも、この交響曲のユニークなところです。

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ところでベートーヴェンの英雄交響曲は、モーツァルトの影響が強いといわれます。
同じ変ホ長調で4分の3拍子である第39番と英雄の第1楽章。
英雄には第39番とよく似た弦のフレーズが出てきます。
また、英雄の第1楽章冒頭の主題はモーツァルトの歌劇、
「バスティアンとバスティエンヌ」の主題を模したものであるとみられます。

ベートーヴェンはモーツァルトについてこんなことを語っています。

「私はモーツァルトの最大の崇拝者のひとりと自負しているが、それは一生変わらないであろう」

もしモーツァルトの存在とその音楽がなければ、後のベートーヴェンの大交響曲群も、
この世に存在しなかったかもしれません。





モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543 第1楽章
W.A.Mozart:Symphony No.39 in E-flat major, K.543
1. Adagio : Allegro



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 02:10 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする