2011年01月04日


プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より 「私のお父さん」

五大ソプラノ プッチーニ・アリア集
定価:¥ 1,890
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レビュー平均: 4.0点 (1人がレビュー投稿)
発売日:2000-11-01
メーカー:ソニーレコード
アーティスト:テ・カナワ(キリ) スコット(レナータ) マルトン(エヴァ) コトルバス(イレアナ) リッチャレッリ(カーティア) カレーラス(ホセ)

♪名ソプラノたちが得意のレパートリーとする美しいアリア

遺作となった歌劇「トゥーランドット」は未完のまま本人が亡くなったため、
その前に書き上げた一幕もの三部作の最終演目である「ジャンニ・スキッキ」は、
プッチーニにとって事実上、最後の完成したオペラになりました。
またプッチーニが作曲した唯一の喜劇オペラでもあります。

原作はダンテの『神曲』の地獄編、第30歌ですが、実際に底本となったのは、
1866年にピエートロ・ファンニーニという文献学者の編により刊行された、
「14世紀のフィレンツェ人による『神曲』への注釈」だと考えられています。

歌劇は1299年のイタリア・フィレンツェを舞台にした全一幕、50分ほどの作品。
大富豪の遺した遺産をめぐる騒動を、主人公の中年男ジャンニ・スキッキが収め、
最後にはまんまとスキッキが遺産を手に入れてしまうという物語です。

「私のお父さん」はスキッキの娘であるラウレッタが、父に結婚の許しを請うアリアで、
『もしこの恋が叶わないなら、ヴェッキオ橋に行って、アルノ川に身を投げてしまうわ』
と駄々をこねる娘と、そんな娘が可愛くて仕方ない父の微笑ましい姿を思わせます。

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多くのソプラノ歌手が単独リサイタルでもレパートリーとして取り上げる定番曲です。
歌手が「ジャンニ・スキッキ」とコールすると、客席から拍手と歓声があがるほどです。

三部作をローマで初演したいと考えていたプッチーニですが、戦争などもあり、
1918年12月14日、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で初演されました。
その内「ジャンニ・スキッキ」だけが、幕が下りる前から拍手という好評ぶりで、
ヴェルディのファルスタッフ以後、イタリア最高の喜劇オペラともいわれています。





プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より 「私のお父さん」
G.Puccini:O mio babbino caro from "Gianni Schicchi"



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 05:55 | 歌劇 (Opera) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする