♪新春の訪れを告げる雅な旋律
この曲が流れなければ日本の新年はやって来ない、と言っても過言ではないほど、
正月の風物詩としてすっかり定着した感のある作品です。
作曲者の宮城道雄は兵庫県神戸市出身の作曲家・箏曲家です。
生まれつき弱視で8歳にして失明。
しかし早くから筝曲家としての才能を現し11歳で免許皆伝。
その後も14歳で書き上げた第一作の箏曲「水の変態」が
伊藤博文に評価されるなど、音楽家としては至って順調な歩みでした。
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宮城は他にも古典楽器の改良や、十七絃などの新楽器の開発でも知られています。
また作曲家としての作品の特徴は、西欧クラシック音楽の影響が強く感じられる点で、
琴の伴奏もどこかフランス印象派のような雰囲気さえ漂います。
代表作のひとつである「春の海」もそのいい例で、
尺八と琴によるデュエット曲という捉え方もできます。
実際この曲が有名になったのは、フランスのヴァイオリニスト、
ルネ・シュメーと共に演奏したレコードがきっかけになっています。
そこで今回はオリジナルの琴と尺八ではなく、
ピアノとフルートによる演奏でお届けしたいと思います。
「春の海」のモチーフは、失明する前に祖父母に育てられて目に焼きついた、
瀬戸内の福山市鞆の浦の海のイメージがもとになっています。





