ムソルグスキー/ラヴェル編:「展覧会の絵」&ラヴェル:「ボレロ」
posted with あまなつ on 2008.10.14
チェリビダッケ(セルジュ)
EMIミュージック・ジャパン(2001-04-18)
EMIミュージック・ジャパン(2001-04-18)
おすすめ度の平均: 






♪ラヴェルが新たな生命を吹き込んだ壮大なオーケストラ曲
画家であり建築家でもあったヴィクトル・ハルトマンは、
ムソルグスキーにとって無二の親友でした。
彼が亡くなった時にムソルグスキーはショックで2日間寝込んだといいます。
そして、400点以上に及ぶハルトマンの作品が展示された
遺作展を見て、ムソルグスキーは強い霊感を受けます。
いつもは筆の遅いムソルグスキーにしては異例の
2〜3週間という速さでひとつの組曲が書き上げられました。
それが「展覧会の絵」です。
しかし、ムソルグスキーの残したピアノスケッチは彼の生前には日の目を見ず、
またこの組曲が本当の意味で世界に知れ渡ったのは、
後年のラヴェルによるオーケストラ編曲版によってです。
“オーケストラの魔術師”と呼ばれたラヴェルによってこの組曲は完全に息を吹き返し、
また新たな生命を持った作品として本当の完成を見たのです。
ムソルグスキーが残したピアノスケッチはオーケストラ編曲を想定してのものであり、
実際彼自身でオーケストレーションを進めていましたが、志半ばで亡くなってしまいました。
スポンサードリンク
「キエフの大門」はハルトマンがコンペティションに応募した作品が基になっていて、
組曲中でも最も壮大でオーケストラの魅力が最大限に引き出された楽曲です。
単なる“門の絵の音楽”というより、何か宇宙的なスケールや神秘性さえ感じさせる作品です。
*テレビ朝日「ナニコレ珍百景」では曲の後半部分が登場します。

M.Mussorgsky:"Pictures at an Exhibition"(Orch. M.Ravel)
10. La Grande Porte de Kiev
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
スポンサードリンク
【関連する記事】
- ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 9. バーバ・ヤガーの小屋 - 10. ..
- チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64 第2楽章 [2020][A..
- ムソルグスキー:交響詩 《はげ山の一夜》 (リムスキー=コルサコフ編)
- ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第4楽章
- マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」 第2楽章
- ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』より「序曲」 [2020][AR] / Carl ..
- メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 Op.90『イタリア』第1楽章 [202..
- ワーグナー:楽劇 《ワルキューレ》 第3幕への前奏曲 「ワルキューレの騎行」 [..
- スコット・ジョプリン:ジ・エンターテイナー [2020][AR] / Scott..
- リヒャルト・シュトラウス:交響詩《死と変容》作品 24 [2024] / Ric..
- グリンカ:歌劇《ルスランとリュドミラ》序曲 [2024] / Mikhail G..
- ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第2番 ヘ長調 / L.V..