ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番posted with あまなつ on 2010.04.07ブーニン(スタニスラフ)
EMIミュージック・ジャパン(2008-03-26)おすすめ度の平均:キビキビとした演奏でありながら、かつ叙情的。
ブラボゥでございます
♪故郷ワルシャワからの飛翔の想いを込めて…
ショパンは故郷ポーランドのワルシャワとウィーンをまたにかけ、
音楽家として活躍を始めた時期に二つのピアノ協奏曲を書きました。
ホ短調の第1番とヘ短調の第2番です。
出版の順番でこの番号になりましたが、実際の作曲順は逆です。
事実上の最後のピアノ協奏曲となった第1番を作曲時のショパンは、
まだ若干二十歳の将来有望な成功を夢見る青年でした。
こうした若い音楽家が楽壇に認められ、世間から評価されるには、
まず管弦楽による伴奏付きの華やかなピアノ曲を自作自演して、
演奏家として、作曲家としてアピールするのが当時の常でした。
ショパンが模範としたフィールドやフンメルらも、その例にはもれません。
ショパンにも管弦楽伴奏付きのピアノ曲はすでにいくつかあったものの、
3楽章からなるピアノ協奏曲としての作品はまだありませんでした。
そこで、これからの成功のためにも第1番、第2番のような協奏曲を作る必要があったのです。
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第1番の第1楽章は、ショパンの全作品の中でも最も長大な規模を持ち、
ピアノが始まるまでに4分近くも待たなければならないほど、
管弦楽の部分にも力を注いでいます。
そこにはベートーヴェンのような古典派にも通じる重厚感があり、
ショパンが自らのこれからに対して抱く意気込みさえ伝わってくるかのようです。
1830年10月11日、ワルシャワでの告別演奏会で
ショパン自身のピアノ独奏により初演されました。
F.Chopin:Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11
1.Allegro maestoso
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
https://classical-sound.up.seesaa.net/Chopin-PianoConcerto-No1-1st.mp3
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