2010年12月17日


ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 第1楽章

ヴィヴァルディ/マンドリン協奏曲集
定価:¥ 1,575
新品最安価格:13%OFF ¥ 1,358 (3店出品)
レビュー平均: 3.0点 (1人がレビュー投稿)
発売日:1999-10-27
メーカー:ダブリューイーエー・ジャパン
アーティスト:オルランディ(ウーゴ)

♪映画「クレイマー・クレイマー」のテーマ曲として知られる

古賀メロディを奏でる哀愁漂う合奏などでもお馴染みの弦楽器マンドリン。
一般的なものは17世紀中頃に登場したナポリ型マンドリンから発展したもので、
弦はスチール製の8弦4コース、調弦はヴァイオリンと同じく低音からG-D-A-Eです。

マンドリンはヴァイオリンのような持続音が出せず、一音ずつ途切れてしまうため、
それを補う意味でも細かく音を刻む、トレモロ奏法が多く使われています。

マンドリンの直接の起源はリュートから派生した楽器「マンドーラ」といわれています。
初期のマンドリンは6コースのガット弦を持つバロックマンドリン(マンドリーノ)で、
ヴィヴァルディが書いたマンドリン協奏曲はこの型のためのものです。

小型で比較的演奏も容易なマンドリンは、18世紀イタリアで広く普及し、
多くの作曲家たちがこの楽器のための協奏曲を書きました。
ヴィヴァルディはマンドリンのための協奏曲を4曲ほど書いています。
そのうち純粋なソロとしての協奏曲は、ハ長調のRV.425のみです。

スポンサードリンク


この曲を一躍有名にしたのは79年のアメリカ映画「クレイマー・クレイマー」です。
ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープが共演のこの映画は、
当時アメリカで社会問題となっていた離婚や親権問題などを扱っていますが、
ヴィヴァルディの協奏曲はそうした重くなりがちなテーマとは、
対照的な明るさで映画に面白い効果をもたらしています。

冒頭からテーマ曲として流れる他、ニューヨークの街角でヴァイオリンとギターの、
ストリートミュージシャンたちが演奏する曲としても登場しています。

この曲でヴィヴァルディはトレモロではなく、音符を細かく並べることで、
音の隙間を作らない音楽を生み出しています。







ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 第1楽章
Antonio Lucio Vivaldi:Mandolin Concerto in C major, RV 425 1. Allegro



ブログパーツ
posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 23:25 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。