ショパン:ワルツ(全19曲)
posted with あまなつ on 2010.11.03
アシュケナージ(ヴラディーミル)
ユニバーサルクラシック(2009-05-20)
ユニバーサルクラシック(2009-05-20)
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♪子犬のワルツと共に人気の高いワルツ
死が近づいたショパン晩年の作品です。
3つのワルツOp.64はショパン生前の最後に出版されましたが、
第6番「子犬のワルツ」と第7番はいずれもこの作品に含まれます。
比較的難易度も低く、これを目当てにピアノを始める人も多くいます。
ですがシンプルながら曲の持つ精神的な色合いは深く、
さり気ない哀愁はショパンが最後に至った境地を感じさせます。
サンドとの別れや病などの辛さも、音楽の中に純化されていくかのようです。
左手はワルツを刻みながら、右手はマズルカを奏でているのが特徴で、
その主題をはじめ全体にスラヴ的なムードが漂っています。
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ショパンのワルツは舞踏的なものと、内面を表したものに大別されます。
第7番は明らかに後者の部類といえます。
「もしワルツに合わせて踊るのであればその相手は貴婦人でなければならない。」
とシューマンはショパンのワルツを評しました。
ショパン自身も当時流行の華やかなだけのウィンナーワルツは肌にあわず、
なぜあのような舞曲がもてはやされるのだろうと手紙に書いています。
本来は踊るための音楽に過ぎなかったワルツを、
自らの内面を表現する芸術に高めたのはやはりショパンでした。

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