
『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ 二長調』が原題で、
「カノン」と「ジーグ」を続けて演奏するのが正式なスタイルです。
しかし、一般的に「カノン」だけを演奏するのがほとんどになっています。
『カノンとジーグ ニ長調』には、パッヘルベルの自筆譜がありません。
パッヘルベル作なのは確かなようですが、楽器編成には疑問も持たれています。
研究者や指揮者によっては、元はオルガン曲だったとする声もあります。
パッヘルベルは生前からオルガン奏者としてとても有名でした。
作曲家としても特に、オルガン曲のジャンルで知られ、『コラール変奏曲集』
『コラール前奏曲集』など多数のコラール編曲を作曲しています。
このあたりにも“カノン=オルガン曲説”の根拠があると考えられます。
「カノン」で知られるヨハン・パッヘルベルは、バロック期のドイツの作曲家です。
南ドイツ・オルガン楽派の最盛期を支えたオルガン奏者、教師でもありました。
オルガン曲・弦楽曲・声楽曲など、様々なジャンルの音楽を作曲。
その作品は200曲以上にも上ります。
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