ムソルグスキーは19世紀ロシアが生んだ、稀代の天才作曲家です。
音楽の専門教育を受けず、ほぼ独学で学んだ彼の作品は霊感に満ち、
他の誰も到達しなかったような異次元的領域に達しています。
独学だからこそ成し得た、独創性があります。
組曲「展覧会の絵」は、友人の建築家ハルトマンの遺作を展示した
彼の個展を訪れたムソルグスキーが、作品からインスピレーションを得て作曲しました。
組曲は全10曲からなり、「プロムナード」と称する「間奏曲」でつながっています。
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「展覧会の絵」は当初からオーケストラ作品として構想されましたが、
残念ながらピアノスケッチのみを残してムソルグスキーはこの世を去ってしまいました。
しかし、後にフランスのもう一人の天才ラヴェルがオーケストレーションを施し、
ピアノ曲には無い新たな息吹を吹き込み、傑作に仕上げました。
「キエフの大門」は組曲を締めくくる壮大な作品で、
鬼才・ムソルグスキーの霊感が頂点に達しています。
特に5:20からの展開は何度聴いても鳥肌が立つほどで、
あたかも宇宙の彼方にそびえ立つ天国の大門の扉が開き、
その向こうの大光明の世界へ、招き入れられるかのような感覚に包まれます。
カラヤン・ラスト・コンサート1988 展覧会の絵・ベートーヴェン第4番
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ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 「キエフの大門」 (ラヴェル編曲) [2018]
Mussorgsky:"Pictures at an Exhibition"(Orch. M.Ravel)10. La Grande Porte de Kiev [7:07]
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http://classical.seesaa.net/Mussorgsky-Pictures-at-an-Exhibition-Ravel-10-Kiev-2018.mp3