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2017年12月29日


ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」第1楽章 [2017]

Beethoven-05s.jpg♪人類の至高の芸術「第九」の最高の楽章

年末のこのシーズンになると、日本では「第九」が各所で演奏されます。
特に第4楽章はアマチュアの合唱団が、一年を締めくくる真摯な合唱を聴かせてくれます。
「第九」の場合、いい意味でのアマチュアリズムが功を奏して、
この日一日に賭けるアマチュアの方々の熱唱に、心打たれることも少なくありません。

私は指揮者・渡辺暁雄さんが亡くなる前年の12月に、板橋の文化会館で行った
「第九」演奏会を聴いて、とても感動したことを覚えています。
渡辺さんは自らの死を意識してか、ひと際熱の入った指揮で観衆を引き込みました。

また、アマチュア合唱団の方々も、渡辺さんの気迫に応えるように、
顔を真っ赤にして、身体を揺らしながら歌っていました。
片足が不自由で、杖に寄りかかりながらも、目に涙を浮かべ空中の一点を見ながら、
何かを決するかのように歌っていたご婦人の姿は、今も鮮明に脳裏に焼き付いています。


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あまりの熱演に終演後も一向に拍手は鳴りやまず、渡辺さんと楽団、合唱団は、
もう一度「合唱」のコーダの部分をやり直さねばならないほどでした。
「第九」演奏でこんなことは珍しいですが、それでもこのアンコール演奏は、
本編に勝るとも劣らぬ熱演で、再び鳴り渡る会場の拍手は延々と続いたのでした。

私にとって、生涯最高の「第九体験」です。
今後もあれ以上に感動する「第九」演奏には、めぐり会うことはないでしょう。
そして、このようにプロもアマも一体となって、テクニックなどに偏らずに、
ただ、心ひとつに音楽を創り上げる姿こそが、ベートーヴェンが望んだ光景かもしれません。


ベートーヴェン:交響曲第9番
ベーム(カール) ジョーンズ(ギネス) トロヤノス(タティアーナ)
トーマス(ジェス) リッダーブッシュ(カール) ウィーン国立歌劇場合唱団
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ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」第1楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
1. Allegro ma non troppo, un poco, maestoso [19:46]


http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No9-1st-2017.mp3



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posted by アンドウトワ at 18:47 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月21日


チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》から 第2幕 第14曲 パ・ド・ドゥ [2017]

Tchaikovsky-07.jpg♪孤独な少女クララがクリスマスの夜に見た夢

毎年、クリスマスになると演奏されるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。
バレエの物語が、主人公のクララがクリスマスの夜に見た夢を題材にしているためで、
このバレエ音楽はチャイコフスキー自身によって8曲の組曲に編纂されています。

組曲は旋律作家のチャイコフスキーの才能がこれでもかと凝縮された内容で、
一曲として駄曲がなく、全編を通して最初から最後まで楽しめます。
「花のワルツ」「こんぺい糖の踊り」など、誰もが知る旋律が並び、
組曲を聴くだけでも、物語のメルヘンな世界に心遊ばせることができます。

そして、組曲からもれた作品の中にも、忘れがたい名曲があります。
第2幕の後半で「花のワルツ」の後に演じられる舞台の見せ場パ・ド・ドゥ。
4曲からなるこのセットのトップを飾る旋律美豊かな「アダージュ」がそれです。


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この曲は下降するひとつの主題を中心に組み立てられています。
旋律はシンプルなものですが、チャイコフスキーは和声に変化をもたせ、
旋律も変形させることで様々な表情付けをして飽きさせません。

そして、後半に登場するもうひとつの旋律こそがこの曲の白眉で、
「悲愴」やピアノ協奏曲のような大曲にも通じる、スケールの大きさと充実感があります。
クララが見た一夜限りの夢が、現実のものとして迫ってくるかのような、
きらびやかでぬくもりのある旋律です。


チャイコフスキ-/バレエ<くるみ割り人形>
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チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》から 第2幕 第14曲 パ・ド・ドゥ [2017]
P.I.Tchaikovsky:The Nutcracker Act2 14. Pas de Deux -Adage [6:38]


http://classical.seesaa.net/Tchaikovsky-Nutcracker-Pas-de-Deux-Adage-2017.mp3



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posted by アンドウトワ at 01:16 | バレエ音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月10日


J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ [2017]

Caccini (2).jpg♪楽曲を彩る流れるような美しい旋律

カンタータとは、バロック時代にイタリアで始まり北ヨーロッパで発達した声楽曲です。
レチタティーヴォおよびアリアによる独唱、重唱、合唱などから成ります。
名称はイタリア語のカンターレ cantare (“歌う”の意) に由来します。

歌詞の内容により、世俗カンタータ (室内カンタータ) と教会カンタータに分けられ、
前者は教会の礼拝以外の目的のためのもので、主として作曲家が仕えていた
領主や知人たちの誕生祝,結婚祝などのために作曲されました。

また、後者は教会の礼拝のためのもので、1700年頃までは協奏的モテト、
教会コンチェルトと一致するものでしたが、1700年以降ドイツで発達し、
コラールが好んで使用され、合唱が重視されました。

バッハの現存する約200曲の教会カンタータはその代表的なものです。
またバッハは『コーヒー・カンタータ』など 20曲以上の世俗カンタータも残しています。


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教会カンタータでは、バッハの『心と口と行いと生きざまは』がよく知られており、
曲中のコラール合唱曲「主よ、人の望みの喜びよ」は、マイラ・ヘスのピアノ編曲で有名です。
この曲は全曲を通して聴かれる、主題を飾る流線型の美しい対旋律が魅力です。

主旋律は1642年のヨハン・ショップ作曲の賛美歌から引用され、
『マタイ受難曲』やその他のカンタータにも用いられています。


Bach, J.S.: Cantatas, Vol. 12 - Bwv 21, 147
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J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ [2017]
J.S.Bach:Herz und Mund und Tat und Leben BWV 147 [2017] [4:04]


http://classical.seesaa.net/J.S.Bach-Herz-und-Mund-und-Tat-und-Leben [2017].mp3



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posted by アンドウトワ at 12:16 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月06日


G.カッチーニ:アヴェ・マリア [2017]

Caccini (2).jpg♪クリスマスの人気曲として定着したカッチーニの“アヴェ・マリア”

ジュリオ・カッチーニはイタリア・ルネサンス音楽末期、バロック音楽初期の作曲家です。
ヤコポ・ペーリとならんでモノディー様式の代表的な音楽家の一人として知られます。
作曲家フランチェスカ・カッチーニとセッティミア・カッチーニは娘。

16世紀末、カッチーニは歌手、教師、作曲家として20年間仕事を続けました。
カッチーニは教師として、何十人もの歌手に新たなスタイルで歌うことを教えています。
その教え子の中には、モンテヴェルディの最初のオペラ「オルフェーオ」の主役として歌った、
カストラートのジョヴァンニ・グアルベルト・マリもいました。


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カッチーニの「アヴェ・マリア」として知られるこの曲は、
J.S.バッハ/グノー、シューベルトの作品と共に“3大アヴェ・マリア”として、
クリスマスのシーズンになると盛んに演奏される人気曲です。

実際には旧ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフによって作曲された歌曲で、
録音も楽譜も90年代前半まで知られていませんでした。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあり、
この曲もヴァヴィロフ自身は作者不詳としていました。

しかし、いつしかジュリオ・カッチーニ作として定着したこの曲は、
レスリー・ギャレットやスラヴァのCDによって広く知られるようになり、
アンドレア・ボチェッリやシャーロット・チャーチらによっても歌われました。
こうした事実はCDや楽譜の楽曲解説では言及が無く、
現在一般にはジュリオ・カッチーニ作品として認識されています。


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G.カッチーニ:アヴェ・マリア [2017]
Giulio Caccini:Ave Maria [4:20]


http://classical.seesaa.net/Caccini-AveMaria-2017.mp3



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posted by アンドウトワ at 15:00 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする