2017年11月23日


ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第5楽章 [2017]

Beethoven-04.jpg♪牧人の歌、嵐の後のよろこびと感謝

『全能の神よ!森の中で私は幸福である。ここでは樹々はすべて、御身の言葉を語る。
ああ、神よ、何たるこの荘厳さ!森の中、丘の上のこの静寂よ。
御身にかしずくための、この静寂よ』

療養のために滞在したウィーン郊外のハイリゲンシュタットを拠点とし、
ベートーヴェンは毎日のように森や田園地帯を散策しました。
上の言葉はその折の感想をベートーヴェン自身が記したものです。

午前中に作曲の仕事を終えると、ベートーヴェンは午後の時間のほぼすべてを
郊外の散策に費やしました。しかし実際はこの時間こそが、
ベートーヴェンにとって“作曲”の時間だったと思われます。

なぜなら、この頃の彼は耳の病が進行し、ピアノなどの楽器はほとんど意味を
なさないものだったからです。従ってこの頃のベートーヴェンの“作曲”の作業は、
彼の頭の中で進行していたものと思われます。

そうして練り上がった楽想を、彼は翌日の早朝から一気に楽譜に書き記していたのです。


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ベートーヴェンにとって、森や自然と語らうことは、神と語らうことでした。
人々が教会や寺院で神と向き合うように、ベートーヴェンは自然の静寂の中に、
神との交流の時をもっていたのです。
彼の後期の名曲の数々は、こうした神との交感の中から生まれています。


ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》/レオノーレ序曲第3番》[第2世代復刻]
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ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第5楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "PASTORAL"
5. Allegretto [11:40]


http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No6-5th-2017.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 10:27 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする