2017年05月12日


モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 第4楽章 [新録音2017]

シューベルト:交響曲第8番「未完成」、モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
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♪モーツァルトが生涯の最後にたどり着いた至高の境地

古今東西に神を描いた音楽、または神に捧げられた音楽は多々あるものの、
これほどまでに、人間のイメージを介さずに神(実在)そのものを
ダイレクトに表現した音楽は他にないと思います。

交響曲第41番はモーツァルトが生涯に作曲した数多くの交響曲の最後の作品です。
1788年夏、この曲を書きあげた頃のモーツァルトはかつてのような人気を失い、
生活は厳しく、病を患い、これ以上ない苦しい生活の最中でした。

しかし、そうした外面的な苦しさは、返ってモーツァルトの霊感を深め、
この夏には変ホ長調、ト短調、ハ長調の「3大交響曲」をわずか1月半で書き上げたのでした。
しかもその3曲はいずれ劣らぬ、時代を超えた名曲であったのです。

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ベートーヴェンは自らを「神の代弁者」と自負して交響曲を書きました。
ブルックナーは「愛する神への捧げもの」として、交響曲を作曲しました。

いずれも、人間から仰ぎ見た神の威光を描いています。

しかし、モーツァルトの41番はそのどちらでもありません。
人間や人間感情を介さずに、ダイレクトに神(実在)そのものを音楽で表しているのです。
第4楽章のコーダはその頂点と言えます。

あまりの壮麗さから、41番は後に創造神「ジュピター」の名で呼ばれるようになりました。

神に愛されたモーツァルトが最後に残したのは、人類への希望に満ちたメッセージでした。



モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 第4楽章 [新録音2017]
W.A.Mozart:Symphony No.41 in C major, K.551 [Jupiter]
4. Molto Allegro [8:07]

http://classical.seesaa.net/Mozart-Symphony-No41-4th-2017.mp3



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posted by CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー at 14:34 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする