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2016年09月17日


ボロディン:交響詩 《中央アジアの草原にて》 [新録音 2016]


ボロディン:交響曲第2番&中央アジアの草原にて、ダッタン人の踊り(期間生産限定盤)
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ロリス・チェクナヴォリアン(指揮)
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
SMJ(2016-09-07)
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♪どこまでも広がるコーカサスの草原のできごとを描いた交響的絵画

『中央アジアの草原にて』は、ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンが作曲した交響詩です。

1880年、ロシア皇帝アレクサンドル2世の即位25周年を祝い、
ロシア各地で多くの祝賀行事が催されました。
催し物のひとつに活人画の上演があり、その伴奏音楽としてボロディンが作曲したのがこの作品です。

1880年4月8日、サンクトペテルブルクにてリムスキー=コルサコフの指揮により初演されました。

ボロディンはオーケストラの音の数を最小限にとどめ、繊細な感性と独自の手法により、
どこまでも広がる中央アジアの草原の様子を見事に描き出しています。

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楽譜の扉には次のような本人の説明が記されています。

『見渡す限り茫漠と広がる中央アジアの砂地の草原に、
平和なロシアの歌が不思議な響きを伝えてくる。

遠方から馬と駱駝の足音に交じって、東洋の旋律が響き漂う。

アジアの隊商が近づく。
彼らはロシア兵に護衛されながら、果てしない砂漠の道を安全に進んで行く。

近くからやがて遠くへと去り行く、ロシアの歌とアジアの旋律が溶け合い、不思議なハーモニーを築く。

そのこだまは次第に草原の空へ消えてゆく。』


ヴァイオリンがE音を持続させ、風がそよぐ静かな平原の様を示すと、
クラリネット、それに続いてホルンがロシアの民謡をうたいはじめます。

やがて弦のピチカートが隊商の近づく歩みを示すと、
そこへイングリッシュホルンが奏でる、東洋の寂しげな旋律が続きます。

ロシアと東洋の二つの旋律が様々に変化し、絡み合いながら、
音楽は草原に起きたひとときのできごとを、丹念に描いていくのです。

後半では悲し気な東洋の旋律が、光射す明るい長調に転じ、
牧歌的なロシアの旋律と重なって、豊かなハーモニーを奏でます。

やがて隊商は彼方へと去りゆき、そこにはもとの平和な草原が広がっているのです。


* 2006年の録音ではシンプルな音楽にも個性を出そうと力んでいましたが、
今回は楽曲の素朴さを活かすため、金管の強奏はやめ、木管と弦の響きが
前に出るようにあらためるなど、より自然な演奏を心がけました。




ボロディン:交響詩 《中央アジアの草原にて》 [2016]
Alexander Borodin:In the Steppes of Central Asia [8:33]
http://classical.seesaa.net/Borodin-In-the-Steppes-of-Central-Asia-2016.mp3



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posted by アンドウトワ at 10:37 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月03日


ボロディン:歌劇 《イーゴリ公》 から 「だったん人の踊り - 娘達の踊り」 (初)


だったん人の踊り/ロシア音楽コンサート
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アンセルメ(エルネスト)
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♪捕らわれの身の娘たちが望郷の思いを込めて歌い踊る名旋律

『だったん人の踊り』は、ロシアの作曲家ボロディンが作曲した歌劇『イーゴリ公』の第2幕の曲で、
その郷愁ある旋律から広く親しまれ、独立して演奏されるほか、カバーも多い作品です。
歌劇では合唱を伴いますが演奏会では合唱を省略し、管弦楽曲として演奏されることが多いです。

歴史的には「韃靼人」ではなく「ポロヴェツ人」と呼ぶ方がよりふさわしいですが、
現在ではほぼ「だったん人」の呼び方が定着しています。

『だったん人の踊り』が登場するのは、第2幕のポロヴェツの陣営のシーン。
負傷して捕らわれた主人公イーゴリ公の武人としての態度に惚れ込んだ敵将コンチャークは、
急遽宴席を設け、 その余興としてポロヴェツの若者と娘たちに、歌や踊りを披露させます。

奴隷として連れて来られた娘たちが、望郷の思いを込めて歌うのがこの有名な旋律。
自然に囲まれ自由に暮らした故郷への想いがこの歌には滲み出ています。


『だったん人の踊り』は次のような構成になっています。

序奏: Andantino, 4/4,イ長調
娘達の踊り: Andantino, 4/4, イ長調
男達の踊り: Allegro vivo, 4/4, ヘ長調
全員の踊り: Allegro, 3/4, ニ長調
少年達の踊りと、男達の踊り: Presto, 6/8, ニ短調
娘達の踊りと少年達の踊り Moderato alla breve, 2/2, イ長調
少年達の踊りと男達の踊り: Presto, 6/8, ニ短調
全員の踊り: Allegro con spirito, 4/4, イ長調

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このうち2番目の「娘達の踊り」が有名な旋律にあたります。
一般には「娘達の踊り」をひと口に「だったん人の踊り」とすることが多いです。

この旋律はミュージカル『キスメット』の「ストレンジャー・イン・パラダイス」のように、
ポピュラーソングとしても大変なじみ深いものになっています。

クラシックの多くの名旋律の中でも、琴線に触れる特別な魅力があります。


* 今回は『だったん人の踊り』から「娘達の踊り」の部分をピックアップしました。
演奏のテンポを揺らすことで、以前の録音に比べ、より人間味が出るよう心がけました。




ボロディン:歌劇《イーゴリ公》 から 「だったん人の踊り - 娘達の踊り」
Alexander Borodin:Polovetsian Dances from Prince Igor - Andantino [2:40]
http://classical.seesaa.net/Borodin-Polovetsian-Dances-2016.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:40 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする