ボロディン:交響曲第2番&中央アジアの草原にて、
ダッタン人の踊り(期間生産限定盤)posted with あまなつ on 2016.09.06価格:ロリス・チェクナヴォリアン(指揮)
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
SMJ(2016-09-07)
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♪どこまでも広がるコーカサスの草原のできごとを描いた交響的絵画
『中央アジアの草原にて』は、ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンが作曲した交響詩です。
1880年、ロシア皇帝アレクサンドル2世の即位25周年を祝い、
ロシア各地で多くの祝賀行事が催されました。
催し物のひとつに活人画の上演があり、その伴奏音楽としてボロディンが作曲したのがこの作品です。
1880年4月8日、サンクトペテルブルクにてリムスキー=コルサコフの指揮により初演されました。
ボロディンはオーケストラの音の数を最小限にとどめ、繊細な感性と独自の手法により、
どこまでも広がる中央アジアの草原の様子を見事に描き出しています。
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楽譜の扉には次のような本人の説明が記されています。
『見渡す限り茫漠と広がる中央アジアの砂地の草原に、
平和なロシアの歌が不思議な響きを伝えてくる。
遠方から馬と駱駝の足音に交じって、東洋の旋律が響き漂う。
アジアの隊商が近づく。
彼らはロシア兵に護衛されながら、果てしない砂漠の道を安全に進んで行く。
近くからやがて遠くへと去り行く、ロシアの歌とアジアの旋律が溶け合い、不思議なハーモニーを築く。
そのこだまは次第に草原の空へ消えてゆく。』
ヴァイオリンがE音を持続させ、風がそよぐ静かな平原の様を示すと、
クラリネット、それに続いてホルンがロシアの民謡をうたいはじめます。
やがて弦のピチカートが隊商の近づく歩みを示すと、
そこへイングリッシュホルンが奏でる、東洋の寂しげな旋律が続きます。
ロシアと東洋の二つの旋律が様々に変化し、絡み合いながら、
音楽は草原に起きたひとときのできごとを、丹念に描いていくのです。
後半では悲し気な東洋の旋律が、光射す明るい長調に転じ、
牧歌的なロシアの旋律と重なって、豊かなハーモニーを奏でます。
やがて隊商は彼方へと去りゆき、そこにはもとの平和な草原が広がっているのです。
* 2006年の録音ではシンプルな音楽にも個性を出そうと力んでいましたが、
今回は楽曲の素朴さを活かすため、金管の強奏はやめ、木管と弦の響きが
前に出るようにあらためるなど、より自然な演奏を心がけました。
ボロディン:交響詩 《中央アジアの草原にて》 [2016]
Alexander Borodin:In the Steppes of Central Asia [8:33]
http://classical.seesaa.net/Borodin-In-the-Steppes-of-Central-Asia-2016.mp3
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