2016年07月05日


ベートーヴェン:エグモント序曲 Op.84


スケーターズワルツ〜管弦楽名曲
トスカニーニ/NBC交響楽団
BMGメディアジャパン (1999-05-21)
おすすめ度の平均: 5.0
5 名指揮者。


♪人生の劇的な展開が凝縮された序曲の名作

ベートーヴェンの序曲としては特に有名で、演奏機会も多い作品です。

史実に基づくゲーテの戯曲「エグモント」のために書かれた10の付随音楽の序曲で、
“暗から明へ”というベートーヴェンのモットーが象徴的に表現されています。

また、“♪タタタ・タン”という「運命」にも通じる動機を主軸に据えるなど、
差し詰め“ミニチュア版「運命」”といえる程に充実した内容を持っています。

コンパクトなものの音に無駄がなく、“序曲”で済ますにはあまりに濃い音楽です。

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この曲についてリストは次のように語っています。

「ベートーヴェンが大詩人の言葉に霊感を得て描き出した最初の一例である」

名曲「エグモント序曲」は、1809年から1810年にかけて作曲されました。




ベートーヴェン:エグモント序曲 Op.84
Ludwig van Beethoven:Egmont Overture Op.84


http://classical-music.sakura.ne.jp/Beethoven-Egmont-Overture.mp3



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ワーグナー:楽劇 《ニュルンベルグのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲


R.シュトラウス:交響詩〈ドン・ファン〉
クレンペラー(オットー)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-02-15)
おすすめ度の平均: 4.0
4至純なワーグナー


♪神々しい崇高さを湛えた美しく力強い前奏曲

ドイツロマン派を代表する作曲家のワーグナーはただの作曲家というより、
自ら歌劇、楽劇の台本、作曲を手掛け、大道具のような裏方から、歌劇場の建築にも携わった、
さながら“スーパーマルチプロデューサー”とも言える特殊な存在です。

いわゆる一般的なイタリアオペラなどを俗物とし、
自分のオペラこそが神聖な真の芸術作品だという意味で、
あえて“歌劇”ではなく“楽劇”と呼び、差別化を図りました。

また、バイロイトに自分の作品を専門に演奏する歌劇場を建て、
そこで自作品のみを上演し続けるという徹底ぶりでした。
この慣わしは現在でも、バイロイト祝祭劇場で毎年7月から8月にかけて開催される、
夏の一大イベント「バイロイト音楽祭」へと受け継がれています。

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“楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第1幕前奏曲”は、
この楽劇のライトモチーフ(人物や状況を表す短い動機)を集めたいわば“ハイライト”的な内容です。
また、単にそれにとどまらない、精神的に崇高なものを感じさせる傑作です。
その高揚感はベートーヴェンの交響曲を聴いたあとの気分にも通じるものがあります。

晴々とした響きから、大学の入学式などでもよく演奏されるので、ご存知の方も多いでしょう。

ワーグナーと親交もあった哲学者ニーチェは、好んでこの曲をピアノで弾いていたようです。




ワーグナー:楽劇 《ニュルンベルグのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲
R.Wagner:Die Meistersinger von Nuernberg Vorspiel act 1


http://classical-music.aki.gs/Wagner-Die-Meistersinger-Vorspiel-act1.mp3



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サティ:ジムノペディ No.1 (ドビュッシー編曲)


ジムノペディ〜サティ/ピアノ作品集
ルグラン(ミシェル)
ワーナーミュージック・ジャパン(2000-06-21)
おすすめ度の平均: 4.0
4紛れもなくサティです
5解釈について
4ミッシェルルグランのピアノでサティを聴く
4サティmeetsルグラン


♪家具のような音楽・・・エリック・サティの代表作

サティが生きたのは後期ロマン派やフランス印象派の時代でしたが、
彼自身はそうしたものとは相容れない全くの独創的な作曲家でした。

後に“家具のような音楽”へと向かっていくその作風は先進的であり、
現代の環境音楽や生活を彩るBGMなどの先がけと言えるかもしれません。

「ジムノペディ No.1」は「3つのジムノペディ」の中の1曲です。
3曲の中でも取り分け知名度、人気度ともに高く、至る所で耳にします。

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今回は同時代のフランスの作曲家、ドビュッシーによる管弦楽編曲版でお届けします。

尚、印象派の巨匠ドビュッシーが他人の作品を編曲したのは、
後にも先にもジムノペディからの2曲、No.1とNo.2のみだそうです。




サティ:ジムノペディ No.1 (ドビュッシー編曲)
Erik Alfred Leslie Satie:Gymnopedies No.1 (C.Debussy arr.)


http://classical-music.aki.gs/Satie-Gymnopedies-No1.mp3



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2016年07月01日


J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050 第1楽章 (初)


バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
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♪ピアノ協奏曲の先がけと言われるほどチェンバロが活躍

ブランデンブルク協奏曲は原題を「種々の楽器のための協奏曲集」といい、
各曲ごとにソロを担う楽器が違う合奏協奏曲の一種です。

独奏楽器群はフルート、オーボエ、トランペットなどの管楽器とヴァイオリン、
合奏楽器群は弦楽合奏と通奏低音というのがオーソドックスなスタイルです。

このため協奏曲とは言っても、固定の楽器が全曲を通してソロをとる
現代に演奏される一般的なそれとは意味が違っています。

1717年から1723年にかけての6年間、バッハはケーテンのレオポルド公に仕え、
宮廷楽長として音楽の指導にあたる傍ら、
作曲家としてはブランデンブルク協奏曲を始め、
平均律クラビーア曲集やヴァイオリンとチェロそれぞれの
無伴奏パルティータと組曲など多くの傑作を残しています。

「ブランデンブルク協奏曲」の名の由来はケーテン時代に、
ブランデンブルク公ルードヴィヒに作曲を依頼されたことによります。
バッハはこの依頼に対し、既存の作品の中から6曲を選び
「種々の楽器のための協奏曲集」として献呈しました。

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第5番では、当時通奏低音に過ぎなかったチェンバロを前面に出し、
バッハ自身による長大なカデンツァを持たせるなど、
後のピアノ協奏曲の走りともいえる内容を持っています。

今回はチェンバロをピアノの音色に置き換えた録音です。




J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050 第1楽章
J.S.Bach:Brandenburg Concerto No.5 in D major, BWV1050
1. Allegro


https://classical-sound.up.seesaa.net/J.S.Bach-Brandenburg-No.5-1st.mp3



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