2016年05月05日


ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲 - 「スイス軍の行進」 [リスト編曲] (初)


ロッシーニ序曲集
ロッシーニ序曲集
posted with あまなつ on 2016.05.05
シャルル・デュトワ
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-04-12)
売り上げランキング: 270


♪天才ロッシーニの作品中で最も愛される傑作序曲

全盛期にはベートーヴェンを凌ぐほどの人気だったロッシーニ。
彼が37歳で残した最後のオペラが「ウィリアム・テル」です。
主人公が子供の頭の上のリンゴを射ることでも有名なこのオペラは、
14世紀のスイスを舞台にした、自由と独立がテーマの英雄物語です。

・・・オーストリアによるスイス統治100周年の記念日。
総督ジェスレルは自分の帽子を取って掲げ、スイス人は帽子に敬礼するよう命じます。
しかし通りかかったテル親子はこれを拒否。
怒ったジェスレルは父のウィリアムに、息子ジェミの頭上のリンゴを撃つことを命じました。

人々が見守る中、百歩離れた先から見事、リンゴを打ち抜いたウィリアム・テル。
しかし、失敗した時には総督ジェスレルを射るつもりで持っていた
もう1本の矢が見つかり、親子は牢獄へと引かれて行きました。

その後仲間の助力もあって脱出したテルは、ジェスレルの心臓を矢で射抜き、
スイスの自由と独立を取り戻し、物語は大団円を迎えるのでした・・・。

この大作オペラを書いた後、ロッシーニは37歳にして引退状態に入りました。
ある日熱烈なファンに「先生の新作を期待しているのですがいかかでしょう?」
と問われたロッシーニは、ピアノに向かうと、ある曲を弾き始めました。

それはモーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」からの一節でした。
そして振り返るとロッシーニはこう言ったのです。
「こんな立派な曲があるのに、なぜ私がつまらないオペラを書く必要があるのですか。」

スポンサードリンク


最後のオペラとなった「ウィリアム・テル」では、4部からなる序曲があまりに有名です。
第1部「夜明け」 、第2部「嵐」 、第3部「静寂(牧歌)」 、第4部「スイス軍隊の行進」が、
切れ目なく演奏され、スイスの山の風景のように変化する様が描かれていきます。

ロッシーニは序曲のことをシンフォニア-交響曲と呼ぶことがありました。
ベルリオーズが「4部からなる交響曲」と評したように、
ウィリアム・テル序曲はオーケストラの魅力が凝縮された、見事な管弦楽作品です。

*リスト編曲のピアノ版にティンパ二を追加しました。




ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲 「スイス軍隊の行進」 [リスト編曲・ピアノ版]
Gioachino Antonio Rossini:William Tell Overture [Liszt arr.] [3:33]


https://classical-sound.up.seesaa.net/Rossini-William-Tell-Overture-Liszt.mp3





ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 10:07 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第4楽章

ドヴォルザーク:交響曲第9番
ケルテス(イシュトヴァーン)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-04-25)
おすすめ度の平均: 4.5
5双璧をなす新世界
550年経ってすでに跡形もなしや(淋)
5“新世界”聴くならまずはこれ−
5全体の完成度では随一
5「新世界」の原点か?

♪あまりに有名な冒頭の金管…壮大なコーダは圧倒的

「あの男は我々の誰よりも多く楽想をもっている。
彼の廃物から他の誰でも主要主題をとることができる。」

・・・ドヴォルザークを見出したブラームスの言葉です。

ドヴォルザークは“シューベルト級の天才”といわれるほどのメロディーメイカーでした。
「新世界より」にもそんな彼の紡ぎだす、珠玉の旋律が散りばめられています。

そしてブラームス譲りのドイツ的ながっちりとした構成力が、
この曲を一段と格調高いものに仕上げています。

スポンサードリンク


今日「新世界より」が3大交響曲に数えられるほど愛される一番の理由は、
すばらしい旋律の数々はもちろんですが、
実はこのドイツ的で立派な威厳にあるのではないかと思います。

アメリカという新世界から故郷ボヘミアを想って作ったこの交響曲には、
望郷の念と同時に新天地に対する、沸き立つように昂揚した思いが感じられます。




ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 第4楽章
Antonin Dvorak : Symphony No.9 in E minor Op.95 'From the New World'
4. Allegro con fuoco

https://classical-sound.up.seesaa.net/dvorak-Symphony-No9-4th.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 10:01 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 「プロムナード」 (ラヴェル編曲)


チャイコフスキー:交響曲第5番/組曲「展覧会の絵」
ストコフスキー(レオポルド)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-04-25)
おすすめ度の平均: 4.0
5超弩級、摩訶不思議。。。
4ストコフスキー魔術の描くロシアの土色
5ストコなんだから仕方ない
1微妙・・・
5ストコフスキーの世界を味わえる一枚


♪親友の画家の遺作展から得たインスピレーション

「展覧会の絵」は本来ピアノ曲として書かれました。
それを後年、ムソルグスキーの大ファンだったラベルが
大指揮者クーセヴィツキーのすすめもあって管弦楽アレンジを施し、
今ではそちらの方が一般的になっています。

親友だった画家ガルトマンの急死に伴い、
追悼する意味で開かれた彼の個展を訪れたムソルグスキーは、
ガルトマンの様々な作品に触発され、
そこで得た印象をもとにピアノの独奏用作品集を書き上げました。

しかしそれは不幸にも生前演奏されることはなく、
ラヴェルをはじめとする多くの人の手による
管弦楽編曲によって、広く一般に知られるようになったのです。

スポンサードリンク


クラシック以外でもロックバンドEL&Pやシンセサイザー奏者の冨田勲氏など、
様々なジャンルのアーティストたちにもカバーされるロシア音楽の不朽の名作です。

今回は最も演奏される機会の多い、ラヴェルによる編曲版でお届けします。




ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》から 「プロムナード」 (ラヴェル編曲)
Modest Mussorgsky: Pictures At An Exhibition 1. Promenade (Ravel ver.)


http://classical-music.sakura.ne.jp/Mussorgsky-Pictures-Exhibition.mp3"



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 09:32 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調 第1楽章 (提示部)


カリンニコフ:交響曲第1番
スヴェトラーノフ(エフゲーニ)
キングレコード(2001-09-29)
おすすめ度の平均: 5.0
4日本のオケにしては合格。
5素晴らしい・・・その一言
5良かった
5NAXOSで入門して…。


♪夭逝した天才作曲家の隠れた名曲

カリンニコフは今から100年程前、若干34歳という若さで
志し半ばにして夭逝したロシアの作曲家です。

「交響曲第1番」は当時不治の病だった結核に侵された病床で書かれました。

経済的にも逼迫した状況で、生活は決して恵まれていたとはいえませんが、
にもかかわらず音楽には憐憫も悲壮感も微塵も感じられません。

むしろ人生に対する前向きで強い愛や憧憬に満ちています。

スポンサードリンク


例え外的状況がどうであろうと彼の心の中には、
美しい旋律が流れていてそれが希望の光となっていたのだと思います。

古今の交響曲の中でもとりわけ印象的な旋律である第1楽章第2主題(1:18)は
スタジオ・ジブリ宮崎アニメの映画音楽に使われても
おかしくないぐらいのロマンティックな響きを持っています。




カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調 第1楽章 (提示部)
Vasily Sergeyevich Kalinnikov:Symphony No. 1 in G minor
1st movement


http://classical-music.aki.gs/Kalinnikov-Symphony-No1-1st.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 09:12 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 第2楽章 「G線上のアリア」


バッハ:管弦楽組曲(全曲)
ベイヌム(エドゥアルト・ヴァン)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-04-26)
おすすめ度の平均: 5.0
5せっかくの名演なのにリマスタリングに問題あり
5なんとヒューマンな響き!


♪あまりに有名なクラシック名曲の定番

「G線上のアリア」は本来「管弦楽組曲第3番」の“アリア”のことで、
そのあまりの旋律の美しさから今ではほとんど、
独立した楽曲のように演奏され親しまれています。

ヴァイオリンのG線だけで弾けるように
アレンジしたことがこのタイトルの由来のようです。

この曲のポイントはなんと言ってもベースラインでしょう。
きれいに半音、または全音ずつ上下降しています。
これはもちろん意図的ですね。

スポンサードリンク


余談ですがバッハは多分「パッヘルベルのカノン」も意識したような気がします。
というのもバッハはパッヘルベルよりも時代が少しあとの人で、
「カノン」も「アリア」も同じDのキー、
そしてコード進行も基本的には出だしなどほとんどいっしょです。

あくまで推測ですが・・・。




J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 第2楽章 「G線上のアリア」
J.S.Bach: Orchestral Suites No.3 in D major BWV 1068 - 2.Air


https://classical-sound.up.seesaa.net/image/J.S.Bach-G-air.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 08:59 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パッヘルベル:カノン ニ長調


パッヘルベルのカノン/バロック名曲集
オルフェウス室内管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-11-08)
おすすめ度の平均: 5.0
5心が落ち着きます。
5選曲も値段も大満足
5爽やか系バロック名曲集
5癒されます。


♪黄金の和音進行は現代のポップスでも基本

“カノン”とは「かえるのうた」の輪唱のように、ひとつの旋律を
複数のパートで追っかけながら演奏する形式のことです。

「パッヘルベルのカノン」の場合、3つのヴァイオリンパートが
2小節ずつ遅れて同じ旋律を演奏します。
バックでは通奏低音がひとつの進行をずっと繰り返しています。

この和音(コード)進行は現在のJ-POPなどにも多用され
“黄金のコード進行(カノン進行)”などとも言われています。

今から約300年以上も前の音楽基礎が、
現代でも連綿と生き続けているのはすごいことですよね!

スポンサードリンク


*以前、テレビでカノンのコード進行について触れる番組がありました。
パッヘルベルは“元祖一発屋”だという考察もあり面白かったのですが、
せっかくですので、ここで“カノン進行”のヒット曲をいくつか挙げてみます。
ほんとうは星の数ほどありますが、きりがないのでごく一部です。
(番組で登場した曲も含みます。コード進行は C-G-Am-Em-F-C-F-G です。)

J-POP
守ってあげたい/ 松任谷由美
YaYa(あの時代を忘れない)/ サザン・オールスターズ
青春の影/ チューリップ
負けないで/ ZARD
夢をあきらめないで/ 岡村孝子
大阪で生まれた女/ BORO
遠くで汽笛を聞きながら/ アリス
想い出がいっぱい/ H2O
Tomorrow/ 岡本真夜
愛は勝つ/ KAN
それが大事/ 大事マン・ブラザーズバンド
恋におちて/ 小林明子

その他・バリエーション
HOWEVER/ GLAY
my graduation/ SPEED
Seasons/ 浜崎あゆみ
終わりなき旅/ Mr.Children
Best Friend/ Kiroro
明日/ 平原綾香
LOVE BRACE/ 華原朋美
Endless Rain/ X Japan
Over and Over/ Every Little Thing

ベース音は総じて C-B-A-G-F と下降させるのが特徴です。

更に…
クラシックではJ.S.バッハがこの進行を基本形として多用しています。

G線上のアリア
アリオソ(ピアノ協奏曲第5番 第2楽章)
羊は安らかに草を食み
ゴールドベルク変奏曲 2.アリア など。

また、チャイコフスキー:交響曲第5番 第2楽章(第2主題)などは一際、印象的です。

洋楽でも60年代頃からカノン進行は多用されています。

男が女を愛する時/ パーシー・スレッジ
ハロー・グッドバイ/ ザ・ビートルズ
青い影/ プロコル・ハルム
アイル・ビー・ゼア/ ジャクソン5
ピアノ・マン/ ビリー・ジョエル
イエスタデイ・ワンスモア/ カーペンターズ
そよ風の誘惑/ オリビア・ニュートン・ジョン
マインド・ゲームス/ ジョン・レノン
リッチ・ガール/ ホール&オーツ
アイ・ドント・ライク・マンディ/ ブームタウン・ラッツ
愛はかげろうのように/ シャーリーン

…そして新しいところでは、AKB48の「ポニーテールとシュシュ」などもカノン進行です。




パッヘルベル:カノン ニ長調
Johann Pachelbel : Cannon in D


https://classical-sound.up.seesaa.net/image/Pachelbel-Cannon.mp3



ブログパーツ
posted by アンドウトワ at 08:26 | 弦楽合奏曲 (String ensemble) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。