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発売日:2010-09-22 メーカー:日本コロムビア アーティスト:イタリア合奏団 フォーマット:Blu-spec CD ディスク数:2 | ||
♪親しみやすさと気品あふれるコレッリのクリスマス協奏曲
クリスマスに流れるクラシック音楽と言えば、何を思い出すでしょうか?
J.S.バッハ/グノー、シューベルト、G.カッチーニの3大アヴェ・マリアは定番です。
他にはその時々で様々な聖歌や讃美歌、またはパッヘルベルのカノンや、
マスネのタイスの瞑想曲のような、静かで旋律の美しい曲が選ばれたりしますが、
そうしたクリスマス音楽のラインナップに、ぜひ加わってほしい作品があります。
それはイタリアのバロックの作曲家コレッリのクリスマス協奏曲。
それも第3楽章のアダージョ−アレグロ−アダージョです。
コレッリのクリスマス協奏曲は12曲からなる、合奏協奏曲集Op.6の第8番で、
最終楽章に「キリスト降誕の夜のために」と記されているためこの名がついています。
従ってクリスマス協奏曲と言えば、この第6楽章パストラールが顔になっていて、
クリスマスのみならず、普段でもよく単独で演奏されています。
しかし、クリスマスを祭りではなく、キリストの誕生を厳かに祝い、
近しい人たちとの愛を、静かに確かめ合う日だとするならば、
むしろ穏やかなアダージョの方が、そうしたムードにぴったりかもしれません。
音楽的にも芳醇で、親しみやすい上に気品があります。
そしてこのアダージョの面白いのは、所謂“カノン進行”が登場することです。
それも締め括りではベースラインがバッハの「G線上のアリア」のように下降するので、
まるで現代のポップスを聴いているかのような感覚になります。
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実はコレッリは「カノン」で知られるパッヘルベルと同じ1653年の生まれで、
イタリアとドイツの違いはあれど、同じバロック期を生きた作曲家です。
クリスマス協奏曲を含む合奏協奏曲集Op.6は、パッヘルベルの死から8年後、
コレッリの死の翌年1714年に弟子のフォルナーリが校訂、編集し出版されました。
同じ時代にこの2曲が作曲されたことは、とても興味深い事実です。
クリスマス協奏曲のアダージョは基本的に高音がアルペジオ、低音が旋律です。
旋律部分に歌詞をつければ、いいクリスマスソングになりそうです。
そしてこのアダージョは、ラッセル・クロウ主演の2003年のアメリカ映画、
「マスター・アンド・コマンダー」のサントラ使用曲としても知られています。
ラッセルが演じるジャック・オーブリー艦長と軍医のスティーブン・マチュリンが、
ヴァイオリンとチェロによる二重奏を奏でるシーンで登場します。
コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op.6-8 第3楽章 [3:02]
Arcangelo Corelli:Concerto Grosso in G minor, Op.6-8
"Christmas Concerto" 3. Adagio-Allegro-Adagio
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