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発売日:2002-06-21 メーカー:コロムビアミュージックエンタテインメント アーティスト:ケンペ(ルドルフ) | ||
♪稀代の旋律作家レハールの魅力がつまった名ワルツ
フランツ・レハールはハンガリーのコマーロム出身の作曲家です。
作曲のジャンルは交響詩やピアノソナタを含め、多岐にわたりましたが、
何と言ってもオペレッタでの成功が圧倒的です。
ヨハン・シュトラウス2世以降、最大にして最後の喜歌劇作曲家ともいえます。
1870年生まれのレハールは、吹奏楽団の隊長だった父から音楽を習い、
1882年から1888年まではプラハ音楽院に学びました。
そこで作曲した二つのピアノソナタがドヴォルザークの目にとまり、
作曲家になることを勧められました。
卒業後はエルベルフェルトの劇場の管弦楽団で第一ヴァイオリンを弾き、
その後は作曲の時間を作るため、父の楽団の楽長次席となり、
二十歳となった1890年からは、各地の楽団の指揮者を務めました。
そして1902年に喜歌劇「ウィーンの女」がヒットしたことを機に、
いよいよ作曲家としての道を本格的に歩み始めたのでした。
喜歌劇やそこから編曲のワルツなどが有名なレハールですが、
『金と銀』は始めから独立した管弦楽曲として作曲されたワルツです。
1902年の謝肉祭の間に催された、ある舞踏会のために作曲されました。
主催は当時のウィーン社交界の中心人物であったパウリーネ・メッテルニヒ侯爵夫人。
彼女は毎年、謝肉祭で開かれる舞踏会にテーマをつけていました。
レハールが作曲の依頼を受けた、その年のテーマは「金と銀」。
会場は銀色に照らされ、天井には金色の星が煌き、壁一面に金銀の飾りが付けられ、
参加者も金銀に彩られた思い思いの装飾を纏っていたと伝えられています。
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1902年1月27日に開催された舞踏会でお披露目されたワルツ『金と銀』は、
当初はウィーンでもあまり話題になりませんでしたが、譜面が出版されるとその年には、
ロンドン、ニューヨーク、パリ、ベルリン、モスクワとたちまち大ヒットを記録。
今日ではレハールの代表作として、また代表的なウィンナワルツとして世界中で愛され、
ヨハン・シュトラウス2世等の作品と共によく演奏されています。
魅力的な旋律が次々と並ぶ様は、師匠のドヴォルザークに勝るとも劣らずで、
類まれなメロディーメイカーとしての実力が存分に発揮されています。
シュトラウスの「美しく青きドナウ」と頂点を二分するワルツと言えましょう。
