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2011年10月31日


ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》から 「秋」 第1楽章 Op.8-3

ヴィヴァルディ:四季
新品最安価格:24%OFF ¥ 1,135 (15店出品)
レビュー平均: 5.0点 (4人がレビュー投稿)
5.0点 新しく吹き込む風
5.0点 いまも漢江は凍りますか?
5.0点 いいですね。
発売日:2007-07-25
メーカー:TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)
アーティスト:チョン・キョンファ

♪弦楽器の名工ストラディヴァリが影響を与えた

今日でもヴァイオリンを始めとする弦楽器の名器として君臨するストラディヴァリウス。
製作者の名工ストラディヴァリが、イタリア北西部のクレモナで活動したのは、
17世紀後半から18世紀初頭のことで、同時期にヴェニスで活躍したヴィヴァルディは、
ストラディヴァリが生み出す楽器の豊かな音に、大きく影響されたといいます。

ヴィヴァルディは生涯に79ものヴァイオリン協奏曲を書いています。
その代表作である協奏曲集『四季』は、およそ1720年ごろの作。
2011年にストラディバリウスの最高値がついた「レディ・ブラント」は1721年製ですから、
いかに両者の活躍した時期が、並行したものだったかがうかがえます。

アマティに師事し、更に独創性を加え、弦楽器に革命をもたらしたストラディヴァリ。
それに呼応するかのように、ヴィヴァルディも優れた作品を生み出していったのです。

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『四季』は作曲から約5年後の1725年に、オランダで出版されました。
そして比較的最近の、今から70年ほど前に再発見されたのです。

いつものように、各楽章につけられた、詠み人知らずのソネットを添えます。



秋 - ヘ長調 第1楽章

田園の詩。

農夫たちは収穫のよろこびを祝い、踊り、

酒を飲んで楽しんでいる。






ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》から 「秋」 第1楽章 Op.8-3
Antonio Vivaldi:The Four Seasons "Autumn" Op.8-3



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posted by アンドウトワ at 07:01 | 協奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月26日


ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ

Piano Transcriptions
新品最安価格:44%OFF ¥ 1,393 (8店出品)
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レビュー平均: 5.0点 (1人がレビュー投稿)
5.0点 さすが
発売日:2002-09-10
メーカー:Decca Import
アシュケナージ(Piano)
フォーマット:CD Import from US

♪4手のピアノ連弾用に書かれた軽快なポルカ

「これがラフマニノフ?」…初めて聴く方はそう言って驚かれるかもしれません。
4手のピアノ連弾用に書かれた『イタリアン・ポルカ』は1906年の作品。
同年秋から1909年にかけて、家族とともにドレスデンに滞在したラフマニノフは、
ドイツに向かう途上でイタリアを経由し、そこにも短期間滞在しました。

イタリアの街での辻音楽師による演奏がラフマニノフの耳にとまり、
これが元になって『イタリアン・ポルカ』は作曲されました。
“イタリアン”と言うほどイタリア風ではなく、むしろロシア風の哀調を帯びていますが、
曲調は軽快で、まるでディキシーのような楽しさに満ちています。

最初は連弾用の作品でしたが、後に自身がトランペットのパートを書き加え、
結果として4手のピアノ連弾とトランペットという珍しい編成になりました。
しかし現在演奏されるのは、ほぼ原曲の連弾版かソロピアノ用の編曲版です。

この曲にはラフマニノフと夫人の連弾という、貴重な録音も残っています。
大変な高速演奏にも夫人は負けておらず、聴いて心躍るような演奏です。
また『イタリアン・ポルカ』と言えばロシアの超絶技巧ピアニスト、
アルカーディ・ヴォロドスによるトランスクリプション版もよく知られています。
最早、原型を留めていないほどですが、多くのピアニストが取り上げています。

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ラフマニノフは1900年の春にも、ひとりでイタリアを旅行しています。
この時期はニコライ・ダーリ博士の暗示療法によって自信を回復し始めた頃で、
博士に献呈されたピアノ協奏曲第2番は、この年から翌年にかけての作曲です。

また同じ時期に作曲の『2台のピアノのための組曲第2番』では、
終楽章にタランテラというイタリア、ナポリの舞曲が置かれています。
そんなところにも、イタリア旅行から受けた影響をみることができます。





ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ
S.Rachmaninov:Italian Polka (for four hands)



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posted by アンドウトワ at 08:35 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月17日


リスト:ラ・カンパネラ (パガニーニ大練習曲 第3番 S.141-3)

リスト巡礼
新品最安価格:¥ 2,940 (5店出品)
中古最安価格:7%OFF ¥ 2,734 (1店出品)
レビュー平均: 4.2点 (4人がレビュー投稿)
5.0点 本質はデヴューから変わっていない〜♪
2.0点 呼吸音の強調が不自然
5.0点 辛辣な批評を書いたがこんなに成長されるとは
発売日:2011-06-22
メーカー:日本コロムビア
アーティスト:長富彩

♪ピアノ音楽の代名詞として愛され続ける名作

リストの心は沈んでいました。
パリでピアノ教師を続ける中で出逢った、セレブな役人の令嬢、
カロリーヌ・エリックとの交際が、彼女の家の事情によって途絶え、
リストと引き離されたカロリーヌが他に嫁いでしまったからです。

当時のリストは十代にして天才ピアニストの名を欲しいままにし、
パリの社交界でも演奏家として、教師として花形の存在でした。
しかし、カロリーヌとの一件以降、彼は自室に引きこもり、
外に出ても教会の祭壇の前で祈り、沈思黙考するという日々でした。

そんなリストに人生の一大転機が訪れます。
ある日、とある街角で彼は、一枚のポスターに目を留めました。
それは当時ヨーロッパ中に、その名をとどろかせていたヴァイオリンの鬼才、
ニコロ・パガニーニの演奏会を告知するものでした。

早速券を手に入れ、訪れたパガニーニの演奏会に、リストは度肝を抜かれました。
ステージに現れたパガニーニはやせた色黒で、猫背な不気味な出で立ちでしたが、
ひとたび演奏が始まると、何かに憑かれたかのような激しさで、
そこにいたすべての観客たちを圧倒したのです。
それは最早、人間離れした異界の者の姿でした。

しかし、その演奏はただ超絶的なばかりではなく、
音楽の細やかなひだをなぞり、人の魂に触れるような表現をも兼ね備えていました。
それはリストがずっと願ってきた音楽でもありました。

「僕はピアノのパガニーニになるんだ!」 ― そう叫んだリストはこの瞬間に目覚め、
いよいよ大ピアニストの道を歩んで行くことになります。
そしてパガニーニに傾倒した彼は、6曲からなる「パガニーニ練習曲」を作曲しました。

この作品はいずれもパガニーニの曲からその題材を得ていて、
「24のカプリース」からの5曲と、「ヴァイオリン協奏曲第2番」の終楽章を用いています。
最初の出版では「パガニーニによる超絶技巧練習曲」となっていましたが、
13年後の大改訂版では「パガニーニの大練習曲」とされ、これが普及しました。

第3曲「ラ・カンパネラ」は協奏曲第2番の終楽章の主題に基づいています。
原曲を活かしつつ、ピアノならではの魅力を存分に加味した名作で、
作品中で最も知られるだけでなく、ピアニストの腕前を披露するための、
ピアノ音楽の象徴的な位置づけにさえなっています。

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第6曲の基の「カプリース第24番」の主題は、ブラームスも「パガニーニの主題による変奏曲
第1巻で取り上げ、ラフマニノフは「パガニーニの主題によるラプソディ」で、
管弦楽伴奏つきのピアノ曲として作品に仕上げています。

「パガニーニ大練習曲」はたしかに技巧的な作品ではありますが、
それだけにとどまらない、洗練された詩情を含んでいます。

*この曲は既に掲載済みですが、前回から5年を経て改めて録音し直しました





リスト:ラ・カンパネラ (パガニーニ大練習曲 第3番 S.141-3)
Franz Liszt:Grandes Etudes de Paganini, S.141
No.3 "La Campanella"



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posted by アンドウトワ at 17:05 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日


J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772

バッハ:インヴェンションとシンフォニア
新品最安価格:9%OFF ¥ 1,425 (3店出品)
レビュー平均: 4.0点 (1人がレビュー投稿)
4.0点 とても自然でオーソドックスな演奏
発売日:2011-01-26
メーカー:カメラータ・トウキョウ
アーティスト:ピヒト=アクセンフェルト(エディット)

♪弟子や息子の学習のために作曲された鍵盤楽曲

J.S.バッハとベートーヴェンの音楽の違いは何か…。
大きくまとめてしまうと、バッハがポリフォニー(複旋律音楽) なのに対して、
ベートーヴェンはホモフォニー(和声付単旋律音楽)ということになります。

つまりバッハは伴奏のない複数の旋律が絡み合っていく音楽。
ベートーヴェンは旋律と和声(伴奏)が、はっきり分かれている音楽なのです。
ハイドンから始まったホモフォニーは、現代のバンド音楽にも通じています。

また両者の違いはメインの鍵盤楽器の違いにも表れています。
バッハのバロック時代のハープシコード(チェンバロ)は、
内部で弦を引っ掻いて音を出す構造のため、強弱というものがありません。
どう弾いてもほとんど一定の音量、音の強さで鳴ります。

一方、ベートーヴェンの古典派時代の鍵盤楽器であるピアノは、
ご存知の通り、弦を叩いて音が出るので、指の加減で強弱がつきます。
ですから表現に微妙な機微を与えることができるのです。
そしてこの違いがそのまま、それぞれの音楽形態にも表れています。

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インヴェンションは、弟子や息子の鍵盤学習のために書かれた作品です。
公開演奏が目的ではなく、現代でも練習教材として用いられますが、
グールドなどによって優れた録音も多く残されています。

またインヴェンションは正確には《インヴェンションとシンフォニア》という、
30曲からなる小品集の、前半15曲のことを指します。
インヴェンションは2声体の鍵盤楽曲で、シンフォニアは3声体です。
後半15曲のシンフォニアは慣用的に、《3声インヴェンション》と呼ばれる事もあります。





J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772
J.S.Bach:invention No.1 in C major, BWV 772 (Harpsichord)

J.S.Bach:invention No.1 in C major, BWV 772 (Piano)



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posted by アンドウトワ at 02:38 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月02日


ショパン:ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1

ショパン:夜想曲全集
新品最安価格:15%OFF ¥ 2,506 (8店出品)
レビュー平均: 4.6点 (14人がレビュー投稿)
5.0点 間違いなく「天下一品」のノクターン!
4.0点 偉大なるスタンダード?
5.0点 最高のノクターン
発売日:1995-10-01
メーカー:ポリドール
アーティスト:アシュケナージ(ウラジミール)

♪創始者ジョン・フィールドに倣って作った初期のノクターン

ショパンといえば何と言ってもその旋律の美しさ。
別れの曲」「ノクターン第2番」など、歌にもなるほどの名旋律が目白押しです。
そうしたショパンのカラーが発揮されやすかった形式のひとつに、
アイルランドの作曲家ジョン・フィールドが創始したノクターンがあります。

特にショパンの初期のノクターンは、シンプルでフィールドの模倣に近い分、
左手は伴奏、右手は旋律という区分がはっきりして、
メンデルスゾーン無言歌集のように、歌心が前面に出ています。
その代表例がノクターン変ホ長調の第2番と言えるでしょう。

ショパンがパリのサロン界で女性たちに持て囃され始めた頃、
フィールドも2年間(1832-1833)パリに滞在し、ショパンに影響を与えました。
ノクターンの甘い旋律は貴婦人たちの受けもよく、
しばらくはフィールドのスタイルに則って作曲を続けていました。

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しかしマズルカポロネーズなど既存の形式を、芸術の域にまで高めたショパンです。
当然、ノクターンに関してもすぐに自分のものとし、
フィールドにはない構成や展開で、芸術的内容の濃いものに高めていきました。
最初は旋律中心に入り、やがて激しい中間部を経て、また静かに閉じる形などです。

ノクターン第1番は初期の作品ですが、シンプルな中にも独特な情緒があります。
1831年の作曲で、カミイユ・プレイエル夫人に献曲されました。
ニークスは「夜とそのしじまに生まれる情感を暗示する」と語っています。





ショパン:ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1
F.Chopin:Nocturne No.1 in B flat-minor, Op.9-1



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posted by アンドウトワ at 07:24 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする