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2011年03月29日


ガーシュウィン:Someone to Watch Over Me 〜誰かが私を見つめてる

The Melody At Night, With You
定価:¥ 1,521
レビュー平均: 4.7点 (116人がレビュー投稿)
5.0点 なんとも形容しがたい演奏
5.0点 キース・ジャレットの最高傑作!
5.0点 ハッキリ名盤です。
発売日:1999-10-19
アーティスト:Keith Jarrett
フォーマット:from US Import

♪恋に恋する女心を歌ったブロードウェイ・ミュージカルの名曲

ジョージ・ガーシュウィンと兄のアイラの共作による「誰かが私を見つめてる」は、
ブロードウェイ・ミュージカル『オー・ケー』の挿入曲として1926年に大ヒットしました。
ガーシュウィンが世に送り出した歌の多くは、この兄弟コンビで作られています。

音楽の才能あふれる弟ジョージに対して兄のアイラは、
母親が買い与えたピアノにも興味を示さず、
どちらかといえば学生新聞を書いたり、読書などを好む文学青年だったようです。
しかし、後に作詞家としての才能を存分に発揮し、
ジョージの音楽活動において、なくてはならないパートナーとなったのでした。

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「誰かが私を見つめてる」は、“私を見守ってくれる誰か”を待つ女心を歌っています。

Someone to Watch Over Me

会いたいと願い続けている人がいる
その人はいつも私を見守ってくれる
そんな人だったらいいな

私は森の中で迷子になった子羊
でもその人が私を見守ってくれたなら
私はいつもいい子でいられる
words by Ira Gershwin

当初は速いテンポだったこの曲を、ジョージが何気なくゆっくりピアノで弾いた時、
「これは恋の物思いにふける、温かい曲でなければならない」と、
アイラとジョージは気づき、現在のようなバラードに書き換えられたそうです。

歌詞の本来の意味とは少し違いますが、邦題からくるイメージに準じて、

“自分はひとりきりだと思っていても、誰かが気にかけてくれている。
必要とされない人はいない、誰もひとりきりじゃない。 誰かがあなたの存在を支えとしている。”

そんな思いを込めてこの曲をお届けします。





ガーシュウィン:Someone to Watch Over Me 〜誰かが私を見つめてる
Geroge Gershwin:Someone to Watch Over Me



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2011年03月26日


ベートーヴェン:《コリオラン》序曲 Op.62 [新録音]

ベートーヴェン  : 交響曲第5番ハ短調op.67 「運命」
定価:¥ 2,000
新品最安価格:12%OFF ¥ 1,741 (3店出品)
中古最安価格:36%OFF ¥ 1,280 (1店出品)
発売日:2000-06-21
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
クリエーター:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
フルトヴェングラー(ウィルヘルム)(指揮)

♪ハ短調 - アレグロ・コンブリオ 〜 「運命」 第1楽章に通じる激しさ

プルタークの「英雄伝」に登場する、紀元前5世紀の古代ローマの将軍コリオラヌスは、
敵対するコリオーライの城をただ一人で攻め落とし、謀殺された悲劇の英雄。

シェイクスピアはこれを元に、最後の悲劇作品となった戯曲「コリオレイナス」を執筆。
さらに約200年後、ウィーンの宮廷秘書官かつ人気劇作家であった、
ハインリヒ・ヨーゼフ・フォン・コリンは、同じテーマで戯曲「コリオラン」を書き上げ、
1802年、この作品はウィーン宮廷劇場にて上演されました。

コリンの友人だったベートーヴェンは悲しくも激しく、力強い内容に感激し、
戯曲をイメージした演奏会用序曲を1807年に完成させ、コリンに献呈しています。
ベートーヴェンは主人公の中に自分自身の性格を見出し、
曲中で自己の表現を試みたともいわれています。

ワーグナーは《コリオラン》序曲についてこう語っています。
「偉大な力、不撓の自信と熱狂せる反抗心が、憤怒、憎悪、復讐、
破壊的精神のうちに台頭する姿を、眼前に髣髴たらしめる」

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戯曲「コリオラン」が上演された1802年、ベートーヴェンは失恋や難聴の苦しみから、
のちに「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる有名な文書を書いています。
そしてハ短調 - アレグロ・コンブリオは「運命」の第1楽章と共通の調性・表情記号。
また「運命」「コリオラン序曲」共に、1807年の作品です。

曲調は悲劇的ですが、それに打ち勝とうという、前向きな精神に満ちています。
怒りも激しさも、困難を乗り越える力へと転換されています。
そして穏やかな第2主題は、すべてを包み込む母性を象徴しているかのようです。
色々な意味で、もっともベートーヴェンらしいといえる作品のひとつです。





ベートーヴェン:《コリオラン》序曲 Op.62 [新録音]
L.V.Beethoven:Coriolan Overture Op.62



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posted by アンドウトワ at 06:20 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月23日


ベートーヴェン:《エグモント》序曲 Op.84 [新録音]

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>
新品最安価格:12%OFF ¥ 1,785 (4店出品)
レビュー平均: 4.7点 (24人がレビュー投稿)
5.0点 至高の『運命』
5.0点 ”神の手”による歓喜の極み
5.0点 みんな、もっとクラシックを聴こうよ。
発売日:1997-08-06
メーカー:ポリドール
クリエーター:フルトヴェングラー(ウィルヘルム)(指揮)

♪圧政に立ち向かう英雄の姿を描いた名序曲

ベートーヴェンは生涯に11曲の序曲を残しています。
「コリオラン」「レオノーレ」「フィデリオ」などがよく知られるところですが、
とりわけ日本では卒業式でも用いられるほど浸透しているのが、
ゲーテの戯曲の劇付随音楽として書かれた「エグモント」序曲です。

エグモントは八十年戦争初期の指導者の一人である、
フランドルの軍人、政治家だったエフモント伯のことです。
ゲーテは彼の英雄的な生涯を、悲劇的な戯曲として描きました。

ゲーテとの交流があり、彼を敬愛したベートーヴェンはこの戯曲に感激します。
そして作曲の依頼を受け、1809年10月から1810年6月までに全曲を書き上げました。
ソプラノ独唱を伴う曲を含む10曲のうち、現在では序曲のみが残っています。

エフモント伯は16世紀スペイン圧政下のオランダで、
苦しむ民衆の独立のために立ち上がり、悲劇的な最期を遂げました。
死刑を宣告されてしまうエフモント伯ですが、獄中で自殺した愛人クレートヒェンが、
自由の女神として彼の前に現れ、勇気と正義を祝福します。

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これにより伯爵は自分の死は無駄ではないと確信し、敢然と死に向かいます。
ベートーヴェンはこの死を敗北ではなく勝利としてとらえました。
序曲は只ならぬ艱難で幕を開け、やがて主人公は悲劇に巻き込まれ、
それとの激しい闘いののちに希望の兆しが覗き、最後は大勝利に到ります。

今回の大震災にあたってお届けすべき音楽を考えた時、
やはり思い浮かんだのはベートーヴェンであり、「苦悩を突き抜けて歓喜へ」という、
彼の精神が凝縮された作品として「エグモント序曲」しかないと思いました。
この序曲は同じような内容を持つ、交響曲第5番「運命」の2年後に書かれました。

約5年前にすでに公開済みの楽曲ですが、今回のことを踏まえて、
あらためて、新たな思いで録音し直させていただきました。
今必要なのは逆境に打ち勝つ、ベートーヴェンの強いスピリットだと思います。





ベートーヴェン:《エグモント》序曲 Op.84 [新録音]
L.V.Beethoven:Egmont Overture Op.84



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posted by アンドウトワ at 06:55 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月20日


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131 第6楽章

ベートーヴェン:序曲集、弦楽四重奏曲第14番 [DVD]
定価:¥ 5,000
新品最安価格:14%OFF ¥ 4,252 (5店出品)
発売日:2008-12-24
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
出演:バーンスタイン(レナード)
アスペクト比:1.33:1
フォーマット:Color Dolby DTS Stereo
時間:92(分)

♪「音をもって表現しうるもっとも悲痛なるもの」…ワーグナー

9曲の交響曲、16曲の弦楽四重奏曲、32曲のピアノソナタ - 。
この三つのジャンルがベートーヴェン作品の主要な柱とされています。

交響曲がベートーヴェンの顔であることは言うまでもありませんが、
残るふたつもベートーヴェンが、生涯に亘って手がけた言わばライフワークです。
ですからそこにはその時々のベートーヴェンの精神的、音楽的過程が表れています。

ベートーヴェンが弦楽四重奏曲に着手したのは、交響曲と同じ30歳の時でした。
耳疾をきっかけに社交的だった性格が一変したベートーヴェン。
カントやプラトンなどの哲学書を読み、思索にふけり、人生に真摯になっていきます。
そこには親友でヴァイオリニストのカール・アメンダの存在がありました。

夜を徹してたがいの思想を語り合ったアメンダとベートーヴェンは、
切磋琢磨し刺激しあう中で、やがてそれぞれの進む道へ歩んでいきます。
アメンダは教会の司教に、ベートーヴェンは音楽で啓蒙する作曲家に。

弦楽四重奏曲にはベートーヴェンのこうした思想性が色濃く表れています。
マーラーの編曲でも知られる、第11番「セリオーソ」から十数年を経て、
その間に第九やミサ・ソレムニスなどの大曲を挟みながら、
再びベートーヴェンは金字塔となる、後期弦楽四重奏曲の作曲に着手します。

これらは第九以降のベートーヴェンの心境を知る手がかりとなる作品群です。
大規模な管弦楽曲を離れたベートーヴェンは、
残りの情熱のすべてを弦楽四重奏曲の作曲に注ぎ込みました。

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その頂点のひとつとも言えるのが弦楽四重奏曲 第14番 作品131です。
他からの要望ではなく自らの創作欲のままに作られたこの作品は、
奥行きと深みのある、高い芸術性を聴くものに感じさせます。

第1楽章をワーグナーは「音をもって表現しうるもっとも悲痛なるもの」と評し、
カール・ホルツに連れられて、初演を聴いたシューベルトは大変興奮して、
「この曲のあとに一体何を書けというのだろう」と語ったといわれています。





ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131 第6楽章
L.V.Beethoven:String Quartet No. 14 in C♯ minor, Op. 131
6. Adagio quasi un poco andante



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posted by アンドウトワ at 15:53 | 室内楽曲 (Chamber music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130 第5楽章 「カヴァティーナ」

ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
定価:¥ 6,300
5.0点 タカーチの最高傑作では!
5.0点 静かに!
5.0点 素晴らしい演奏
発売日:2004-12-22
メーカー:ユニバーサル ミュージック クラシック
アーティスト:タカーチ弦楽四重奏団

♪晩年のベートーヴェンが涙しながら書いた至高の旋律

「自分がこれまで作曲してきた中で、最も感動的な楽章」
こう語ったというベートーヴェンは、涙しながらこの音楽を作曲したと伝えられます。

第九以降の後期弦楽四重奏曲である、第13番の第5楽章「カヴァティーナ」は、
名旋律の多いベートーヴェンが書いた、最も美しいアダージョのひとつです。
これに比肩するのはおそらく、第九の第3楽章ぐらいでしょう。

「カヴァティーナ」でのベートーヴェンには、それまでのような闘いの姿はありません。
“苦悩を突き抜けて歓喜へ”といった激しい精神的な奮起や、
自分との闘いといった世界を越えた、別次元の心境を感じさせます。
交響曲では描いた理想や理念に徹したベートーヴェンですが、
ここでは自らの胸のうちを開いて見せているかのようです。

人生のすべてをあるがままに受け入れ、味わいかみ締めるような趣き。
そこには祈り、憧憬、希求、孤独、感謝、諦観といった矛盾するような様々な感情が、
不思議な統一感をもってひとつの音楽の中に集約されています。
苦難の多かったベートーヴェンが晩年にたどり着いた至高の境地です。

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フルトヴェングラーはこの楽章を自ら弦楽合奏用に編曲、録音しています。
第13番の最終楽章には元々、後に「大フーガ」となる作品が置かれていましたが、
フルトヴェングラーはこの曲においても、名演とされる録音を残しています。

「大フーガ」はあまりに長大だったため、出版社などが差し替えを促しました。
ベートーヴェンは珍しくそれを受け入れ、新たに軽いタッチの楽章を書きました。
しかしそれはあくまで対応策で、第13番の終楽章はやはり「大フーガ」です。
最近では第13番のあとに「大フーガ」を加える演奏も増えています。





ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130 第5楽章 「カヴァティーナ」
L.V.Beethoven:Strings Quartet No.13 in B flat major, Op.130
5. Cavatina. Adagio molto espressivo



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posted by アンドウトワ at 15:28 | 室内楽曲 (Chamber music) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする