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2011年02月27日


モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313 第1楽章

モーツァルト:フルート協奏曲
新品最安価格:13%OFF ¥ 2,605 (5店出品)
レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 最近では、これが最高の演奏!
5.0点 歌うように美しく
発売日:2010-01-20
メーカー:エイベックス・マーケティング
アーティスト:オーケストラ・アンサンブル金沢 金聖響 高木綾子
フォーマット:Hybrid SACD

♪オランダの商人ド・ジャンの依頼で書かれたフルート音楽の傑作

モーツァルトはフルートという楽器があまり好きではなかったと伝えられます。
よく引き合いに出されるのが、モーツァルトが手紙に書いた次の言葉です。

「我慢できない楽器のために書かなくてはならない時は、いつも気が乗らなくなります」

当時のフルートはフルート・トラベルソというまだ未完の楽器でした。
現在のベーム式とは異なり、穴を指で直接ふさいで音を出すという方式だったので、
音程が定まらず、敏感だったモーツァルトにはそれが我慢ならなかったといいます。

しかし、この協奏曲を聴く限り、そうした事情はまったく感じられません。
むしろフルートの魅力を充分引き出し、自由で完成された音楽を生み出しています。
このことが状況や気分に左右されない、モーツァルトの天才を示しています。

2曲のフルート協奏曲を書いた頃のモーツァルトは、マンハイムで就活中でした。
この地に必要以上に留まったのは、想いを寄せる人、アロイジアがいたからです。
モーツァルトはアロイジアをソプラノ歌手として、イタリアで成功させようと考えていました。

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第2番が転用作のため、事実上、唯一のモーツァルトのフルート協奏曲である第1番には、
恋の只中だったモーツァルトの、高揚した気分が反映されているかのようです。
しかし父親のレオポルドは、恋愛に夢中の息子のことが心配でならず、
手紙で速くパリへと発つよう促したため、モーツァルトの想いは絶たれてしまいました。

アロイジアが結婚した後も、モーツァルトは彼女のために多くのアリアを作曲しました。
そして、アロイジアの妹こそがモーツァルトの妻となるコンスタンツェだったのです。
さらに二人の叔父はロマン派の開祖とされる、マリア・ウェーバーの父なのでした。





モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313 第1楽章
Wolfgang Amadeus Mozart:Flute Concerto No.1 in G major, K.313
1. Allegro maestoso



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posted by アンドウトワ at 07:22 | 協奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月23日


リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 「おお、愛しうる限り愛せ」 (ピアノ&管弦楽版)

愛の夢(ワイセンベルク・アンコール!)
新品最安価格:¥ 1,300 (1店出品)
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レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 ワイセンベルク〜!
5.0点 感動の「愛の夢」
発売日:2006-02-22
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ワイセンベルク(アレクシス)

♪歌曲を自らピアノ曲に編曲したロマンティックな作品


『おお、愛しうる限り愛せ』 詩:フェルディナント・フライリヒラート(大意)

愛しなさい、あなたが愛しうる限り
愛しなさい、あなたが望むだけ
時は来る、あなたが墓の前で悲しむ時が

だから心を尽くし、人を愛せよ
あなたに対して他者の心が
あたたかな愛で脈打つ限り

あなたに胸を開く人があれば
あなたはその人にできる限りのことをせよ
その人の時を喜びで満たし
一時も暗いものにすることがあってはならない

そして言葉には気をつけなさい
「それは誤解です」と言い訳しても
その人は嘆き立ち去ってしまうでしょう


「愛の夢」はリストの作品の中でも、特に美しい旋律が魅力の有名なピアノ曲。
元はドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラートの詩集から、
「おお、愛しうる限り愛せ」にリストが曲をつけ、歌曲として発表していたもの。

これを後に自身がピアノ用に編曲し、同じように歌曲から編曲した2曲とあわせ、
「愛の夢 - 3つのノクターン」として出版されたものが、現在知られる作品です。
この3曲はいずれも、キリスト教的な人間愛をテーマにした詩が採られています。

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一般に「愛の夢」といえば、男女の恋愛を描いたものというイメージがありますが、
ロマンティックな曲調に反して実際はそうではなく、
宗教心の厚かったリストの精神が反映された、格調高い作品になっています。

とは言え、恋愛にも崇高な形というものがありますから、
そういう捉え方で聴くことも、もちろん間違いではないでしょう。
むしろ夢見るような旋律からは、恋愛の上での神々しい精神の成就、
という理想への憧れや情熱が伝わってくるかのようです。

(管弦楽はオリジナル編曲です)





リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 「おお、愛しうる限り愛せ」(ピアノ&管弦楽版)
Franz Liszt:Liebestraume No.3 "O lieb, so lang du lieben kannst"



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posted by アンドウトワ at 06:10 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日


アルフレット・シュニトケ:映画『ロマノフ王朝の最期』から 「タンゴ」

シュニトケ:映画音楽集(タンゴ収録)
定価:¥ 1,500
新品最安価格:27%OFF ¥ 1,094 (3店出品)
発売日:2002-02-12
メーカー:Cpo Records
クリエーター:シュトローベル(指揮) ベルリン放送交響楽団

♪現代のバッハとも称される旧ソ連の作曲家シュニトケ

アルフレット・シュニトケは旧ソ連のドイツ・ユダヤ系作曲家です。
ユダヤ系ドイツ人の父とヴォルガ・ドイツ人の母のもとに生まれ、
少年時代からドイツ語を使う家庭環境に育ちました。
父親の赴任先であるウィーンで最初の音楽教育を受け、
帰国後はモスクワ音楽院に学び、卒業後も10年間講師を務めました。

シュニトケの音楽は“多様式主義”と表現されます。
バロック時代の合奏協奏曲から、現代のテープを使った作品まで様式は幅広く、
それらが一体となってシュニトケ独自の音楽を作り上げています。

当初は時代の流れである前衛の洗礼を受け、いわゆる現代音楽的な作風でしたが、
病に倒れた壮年から晩年にかけては、次第に絶対音楽的な色合いが濃くなり、
調性を取り戻し、古典的な作曲様式へと向かっていきました。
最晩年には交響曲の作曲に力を入れ、左手のみで書いた第9番が絶筆となりました。

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シュニトケは生活のためもあって、1960年代後半から1980年代にかけて、
実にたくさんの映画音楽のための作品を手がけました。
フィギュア・スケートの浅田真央選手が使用したことで、一躍有名になった「タンゴ」は、
1981年公開のソ連映画「AGONY(苦悶)」のために作曲されました。
この映画は日本では「ロマノフ王朝の最期」という邦題で公開されています。

「タンゴ」が最初に登場したのは、歌劇「愚か者の生活 (Life with an Idiot)」で、
映画「AGONY」のものは、この歌劇からの転用ということになります。
シュニトケ自身がこの曲を気に入っていたようで、他にもいくつかの転用があります。

わかりやすい旋律で調性もはっきりした、オーソドックスなタンゴ・スタイルの作品。
「私の生涯の目標は、芸術音楽と軽音楽の統一なのです。」
かつてそう語ったシュニトケの、音楽に対する考えの一端が表れているかのようです。




ケロオケ
アルフレット・シュニトケ:映画『ロマノフ王朝の最期』から 「タンゴ」
Alfred Garyevich Schnittke:Tango from "AGONY"


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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posted by アンドウトワ at 19:37 | 映画音楽・洋楽・J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月18日


ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『憂いもなく』(Ohne Sorgen) Op.271

カラヤン / ニューイヤー・コンサート87
中古最安価格:31%OFF ¥ 1,748 (4店出品)
レビュー平均: 5.0点 (5人がレビュー投稿)
5.0点 カラヤンの傑作
5.0点 極上の演奏!
5.0点 元気の出る一枚
発売日:1990-10-25
アーティスト:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

♪兄・ヨハンに勝るとも劣らない才能の持ち主だったヨーゼフ

“ワルツの父”とされるヨハン・シュトラウス1世の次男として生まれ、
“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世を兄とする作曲家、ヨーゼフ・シュトラウス。
華やかな兄の名声の影にあって、今ひとつ目立たない存在の彼ですが、
当時の評価は兄よりむしろ弟の方が高かったともいわれ、
事実ヨハンも、才能は自分よりヨーゼフの方が上であると語っています。

ふたりの父、ヨハン・シュトラウス1世は、自身の音楽家としての経験から、
子供たちが厳しい音楽の道を歩むことを認めませんでした。
それに逆らい、自らの楽団を率いて指揮した、2世と父は反りが合いませんでしたが、
従順なヨーゼフは、教えの通り技術屋となり、土木建築業に勤しんでいました。

しかし転機が訪れます。
26歳の頃、兄の代役として指揮したことをきっかけに建築業をやめ、
指揮者、作曲家としての人生を歩み始めたのです。
結局、生涯に283曲という、兄にも引けを取らない数の作品を出版しています。

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ポルカ「憂いもなく」はヨーゼフが亡くなった1870年(42歳)に作曲されています。
最晩年のヨーゼフは、あるロシアの役人による屈辱的な虐待に苦しめられ、
それが原因となって亡くなったと伝えられています。

いつもは短調で内省的な傾向が強いヨーゼフの作品ですが、
この曲では楽譜に「笑いましょう」と書き込まれ、明るく楽天的な面を見せています。
しかしその明るさは、辛かった自分の人生を笑い飛ばし、せめて音楽の中では、
努めて楽しく振舞おうと、自らを奮い立たせてのものだったのかもしれません。





ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『憂いもなく』(Ohne Sorgen) Op.271
Joseph Strauss:Ohne Sorgen Polka Op.271



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posted by アンドウトワ at 14:46 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月14日


フランク:天使の糧(パン)

天使の糧(DVD付)
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レビュー平均: 5.0点 (2人がレビュー投稿)
5.0点 天使の歌曲集
5.0点 柔らかくて、美しく澄んだ響きの美声
発売日:2010-11-17
メーカー:日本コロムビア
アーティスト:幸田浩子

♪フランクの敬虔な信仰がうかがえる美しい賛美の歌

ベルギーに生まれ、父親はベルギー系、母親はドイツ系であったフランクは、
その流れで作曲家としては、ドイツ系のリストやワーグナーに影響を受けました。
しかし、フランス生活が長く、最後にはフランスに帰化した彼の音楽では、
ドイツの伝統とフランス特有の空気感が絶妙にマッチングしています。
またそこに大胆な和声や転調を伴う独自の作風が重なり、
ドイツ的な重厚さを土台としながら、自由で唯一無二な世界を創造していました。

生涯にわたり敬虔な信仰を持ち、慎ましやかな生活をよしとしたフランク。
その音楽には彼の実直な生き方そのものが表れています。
当時フランスで流行だった、軽妙で華やかなオペレッタなどとは無縁な場所で、
教会のオルガニストを務めながら、信仰と音楽が一致した作品を作り続けました。

「天使の糧(パン)」として知られ、多くの歌手にも愛されるこの美しい曲は、
1860年に「3声のミサ曲イ長調」のひとつである合唱曲として作曲されました。
そして1858年に作曲されていた荘厳ミサ曲を1872年に改定した際、
独唱曲としてこの「天使の糧(パン)」が追加されました。

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「天使の糧」もしくは「天使のパン」とも訳される「Panis Angelicus」とは、
聖体を賛美する祈りで、カトリックの聖体拝領の儀式などで歌われます。
詩は中世の偉大な神学者、聖トマス・アクィナス。
オリジナルはテノール独唱とオルガン、ハープ、チェロ、コントラバスの編成です。
フランクがパリのサント・クロチルド教会の合唱長だった頃に作曲されました。

《歌詞》
天使の糧は人々の糧になり、天の糧は形あるものを終わらせられる。
おお、なんという驚き、主よ食するのは貧しき、貧しき虐げられし僕(しもべ)。





フランク:天使の糧(パン)
C.Frank:Panis Angelicus



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posted by アンドウトワ at 13:57 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月04日


リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》Op.40 1. 英雄

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
定価:¥ 2,800
レビュー平均: 4.7点 (3人がレビュー投稿)
5.0点 この曲のスタンダードに。
4.0点 有機的に息づく R.シュトラウスの大作
5.0点 聞きやすい
発売日:2005-11-16
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ベルリン・フィルハーモニー/ ラトル(サイモン)

♪作曲者自身の功績を示した最後の交響詩

ドイツロマン派最後の巨匠、リヒャルト・シュトラウスは早熟の天才でした。
父がミュンヘン宮廷管弦楽団のホルン奏者だったこともあり、
幼い時から音楽教育を受け、4歳でピアノを弾き、6歳で作曲を始めていました。

才能を知った有名な指揮者ハンス・フォン・ビューローに認められ、
二十歳で指揮者デビューしたシュトラウスは、その後各地で指揮者を歴任。
そして1924年以降は別荘に定住して、作曲活動に専念しました。

彼の作曲の中心である交響詩の最後の作品となった「英雄の生涯」は、
それまでの人生を総括するような内容ですが、書かれたのはまだ34歳の時です。
作曲家としては批評家から風当たりが強かった状況に一矢を報いるかのように、
この交響詩では逆境に立ち向かうひとりの英雄の姿が描かれています。
英雄はシュトラウス自身と言われますが、本人の弁ではそうばかりではないようです。

演奏には105名から成る4管編成のオーケストラが必要となり、
オーケストレーションはこの曲において頂点に達したとも言われ、
技術的にも難しいことからオーケストラの力量が試される作品とされています。

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また作曲者自身は当初この曲を「エロイカ」と呼んでいました。
友人には「ベートーヴェンの英雄に代わる交響詩を書いている」と伝えていて、
実際、同じ変ホ長調で、英雄のフレーズ断片の引用もあります。
6つの部分に分けられるのが常ですが、スコア上には分類や副題はありません。

指揮者メンゲルベルクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団にに献曲され、
1899年3月3日、フランクフルトにて作曲者自身の指揮により初演されました。
日本初演は1960(昭和35)年6月13日、東京・日比谷公会堂において、
ウィルヘルム・シュヒター(1911-1974)指揮のNHK交響楽団によって実現しました。





リヒャルト・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》Op.40 1. 英雄
Richard Strauss:Ein Heldenleben Op.40 1. Der Held



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posted by アンドウトワ at 13:35 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする