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テレビ・映画&CM etc. … 最近話題のクラシック

2010年05月26日


プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》から 「ムゼッタのワルツ〜私が街をあるけば」

プッチーニ:ラ・ボエーム全曲
カラヤン(ヘルベルト・フォン)
ポリドール(1990-08-25)
おすすめ度の平均: 4.5
3カラヤン向きの曲だが・・・
5ほかが翳んでしまう究極の名盤!
4パヴァロティの名唱
5こんな素晴らしいボエームはもう出ない

♪19世紀パリが舞台の夢多き芸術家たちの物語

最も偉大な作曲家はヴェルディ、最も親しめる作曲家はプッチーニ。
イタリア人たちの間で二人はよくそういわれているそうです。

台本にも文学的な格調の高さを求めたヴェルディに対し、
プッチーニは大衆にもわかりやすいものをオペラの題材としました。
それは現代のドラマにも通じる娯楽性さえ持ちあわせています。

そのため当時、彼の作品を芸術として認めない向きもありましたが、
大多数の聴衆はロマンティックで旋律も美しい音楽を歓迎しました。

「ラ・ボエーム」とはボヘミアンのフランス語表記です。
1830年代のパリには貧しくとも夢に生きる若き芸術家たちが多くいました。

このオペラはそうした若者たちの日常を描いたプッチーニの出世作です。
「トスカ」「蝶々夫人」と並ぶ、彼の3大オペラにも数えられています。

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「私が街をあるけば」は通称「ムゼッタのワルツ」として有名な第二幕のアリアです。
画家 マルチェロの元恋人であるミミが、パトロンを連れて登場する場面で歌われます。
カルメンの「ハバネラ」のようなコケティッシュな魅力のあるアリアです。









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posted by アンドウトワ at 03:44 | オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日


ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》から 第二幕 アリア「人知れぬ涙」

ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」
ポップ(S)/ドヴォルスキー(T)/ワルベルク指揮
コロムビアミュージックエンタテインメント(2008-09-24)
おすすめ度の平均: 4.0
4ポップ・ファン必携の「妙薬」

♪村の娘への純粋な愛を歌い上げる名アリア

世界3大テノールが競演の度に取り合いになったという曲です。
リリック・テノールのアリアの中でも最高傑作と謳われています。

作曲者のドニゼッティは19世紀イタリアオペラの重要人物です。
興隆を極めたロッシーニが37歳にして突如筆を折って間もなく、
その後のイタリアオペラ界を担う二人の作曲家、
ガエターノ・ドニゼッティとヴィンチェンツォ・ベッリーニが登場しました。
ヴェルディが現れるまでのイタリアオペラはこの二人の時代でした。

ドニゼッティは速筆で知られ、生涯に70作ものオペラを書いています。
方やベッリーニは慎重に推敲を重ねるタイプでした。
そのためドニゼッティの作品はベッリーニに比べ軽く見られがちですが、
実際はひらめき型の天才で、一気に集中して書き上げるタイプだったようです。

また初期にはオペラより器楽曲の作曲が中心で、
鍵盤楽器曲も数多く残されています。

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「愛の妙薬」はオペラ作曲家としての地位を確立させた作品であり、
同時に彼の代表作のひとつとして上演され続けています。
その第二幕第二場で、純粋な農村青年ネモリーノが、
村娘アディーナを想い切々と歌い上げるのがアリア「人知れぬ涙」です。

台本作家フェリーチェ・ロマーニは当初、この名アリアを不要としましたが、
最終的にはドニゼッティの主張でオペラに挿入されることになりました。






Gaetano Donizetti:L'elisir d'amore act2 "Una furtiva lagrima"
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》-人知れぬ涙.mp3



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posted by アンドウトワ at 15:38 | オペラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月14日


ショパン:マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4

ショパン:マズルカ全曲&即興曲全曲
ルービンシュタイン(アルトゥール)
BMGインターナショナル(2000-11-22)
おすすめ度の平均: 5.0
52つのらしさ

♪故郷ポーランドの農民たちに伝わる民族舞踊

マズルカはショパンが最も多く作品を残したカテゴリーです。
知られているだけでも58曲。
そのうちの49曲が現在でも頻繁に演奏されています。

マズルカの特徴は同じポーランドの舞曲、ポロネーズとは違い、
より女性的で流れるような曲調を持っている点です。
また3拍子でも1拍目より2拍目、3拍目にアクセントがあり、
わかりやすいワルツではない独特の民族的雰囲気を醸し出します。

このためシンプルな曲が多いにも関わらず表現の難しいマズルカは、
ピアニストからはとかく敬遠されがちなことも事実です。
その演奏家の力量が明るみに出るという言い方もされます。

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マズルカはポーランドのマゾフシン地方の民族舞踊が起源で、
農民たちの間で歌ったり、踊ったりしながら伝承されてきました。

またマズル、クヤヴィアク、オベレクの3種類の形態があり、
ショパンはそれら三つを巧みに取り入れ組み合わせながら、
マズルカをひとつの確立したカテゴリーへと昇華させています。

ショパンのその他の作品に見られるような、大作的なスケール感はないものの、
最も身近な音楽として、その時々の想いをそこにスケッチしたかのような、
彼の飾らない姿が垣間見える魅力を持った作品群です。






F.Chopin:Mazurka No.13 in A minor, Op.17-4
ショパン:マズルカ 第13番.mp3



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posted by アンドウトワ at 17:28 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日


クリーガー:メヌエット

ピアノ名曲150選 初級編(76曲)
イリーナ・メジューエワ
クリエイティヴ・コア(2009-03-18)

♪ヘンデルを見出したとされるドイツバロックの作曲家

音楽を構成する三要素は旋律、和声、リズムです。
ポップスの場合まずコード(和声)進行から決めて、
そこにメロディ(旋律)をのせていくという作曲方法があります。
またロックではリズムやギターのリフから作り始めることもあります。

もっと極端に言うとラップなどの場合のように、
そもそも旋律自体が存在しないということも現代では多々あります。
サウンドやリズム中心です。

クラシックでも現代音楽では、わかりやすい旋律はあまり見かけません。
調性もリズムも希薄なことが多いです。
もちろんアフリカの民族音楽のようにリズムだけで押し通す場合もありますが、
私たちが普段耳にすることの多い、西洋音楽が基盤の一般的な音楽は、
グレゴリオ聖歌のような単旋律が発祥の原点になっています。
日本で言えば声明のようなものでしょうか?

それがバロックの時代に複数の旋律同士が絡みあうようになり、
バッハによってそれは最高レベルにまで押し上げられました。
その後ロマン派の時代にはむしろ和声(ハーモニー)が重視されるようになり、
やがて和声の基盤である調性も崩壊するという経緯をとっています。

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今回お届けするメヌエットで知られるヨハン・フィリップ・クリーガーは、
1649年にドイツで生まれ、17世紀後半から18世紀前半にかけて活動した、
バロック音楽の作曲家・オルガン奏者です。
鍵盤楽曲やトリオ・ソナタ、歌劇などで優れた作品を残したということですが、
現在ではほとんどこのメヌエットのみでその名が知られています。
学校の音楽の授業で、リコーダーの練習曲として親しんだ方もいるかもしれませんね。
中心となるひとつの旋律と、その伴奏的に後から出る旋律のみの、
素朴で透明感のある作品です。

クリーガーはバッハより約40年前の世代で、ヘンデルを見出したのも彼だと言われています。
バロックの原点とも言えるシンプルなこの作品からは、
現代では複雑になってしまった音楽が持つ、本来の魅力が伝わってくるかのようです。



*プレイヤー上段がピアノ版、下段がギター版です。

Johann Philipp Krieger:Menuet

http://classical-music.aki.gs/013-Krieger-Menuet-Piano.mp3


http://classical-music.aki.gs/012-Krieger-Menuet-Guitar.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:43 | 器楽曲・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする