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2009年12月29日


ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2 《鐘》

浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2009-10(DVD付)
ムーティ(リッカルド)
EMIミュージックジャパン(2009-10-14)
おすすめ度の平均: 4.0
4プログラムの編曲に近いです。

♪初演から熱狂をもって迎えられた有名作

前奏曲「鐘」はこれまで原曲のピアノ版でご紹介してきましたが、
フィギュアの浅田真央選手が見事、五輪初出場を決めたのを記念して、
今回は浅田選手も使用の管弦楽版の新録音でお届けします。

ラフマニノフ自身が書いたのはピアノ曲のみです。
これを後に管弦楽編曲したのが指揮者のストコフスキーでした。

ストコフスキーは指揮者として多くの名演を残したのみではなく、
現代の代表的なオーケストラ楽器の配置を作ったことでも知られています。
作曲家の意図を忠実に再現するには、ヴァイオリンを
両翼に振り分けた古典配置が有効的な場合もありますが、
これだと2ndヴァイオリンが客席に背を向ける形になるほか、
現代の楽器を最大限に響かす上でも、
ストコフスキーの考案した配置は効力を発揮するのです。

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ところで前奏曲嬰ハ短調は初演から大変な評判を呼びました。
その人気ぶりは「ラフマニノフの例の前奏曲」で名が通るほどで、
彼の演奏会では客席から「Cシャープ!」とアンコールの声がかかっていたそうです。
しかし、あまりの評判に他の曲がかすむことを、ラフマニノフ自身は嫌っていたようです。

「鐘」という題名はアメリカで出版された際に「モスクワの鐘」と題されたことによります。

(ストコフスキーの著作権は継続中のため、ピアノも残したオリジナル編曲です)




S.Rachmaninov:Prelude in C♯minor, Op3-2

https://classical-sound.up.seesaa.net/Rachmaninov-Prelude-in-Csharp-minor.mp3



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posted by アンドウトワ at 14:24 | 管弦楽曲 (Orchestral) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月23日


ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op.92 第4楽章 [新録音]

ベートーヴェン:交響曲第4番/交響曲第7番
フルトヴェングラー/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
delta classics(2006-05-31)
おすすめ度の平均: 5.0
5大戦中の名盤

♪理論や理屈を越えた変性意識的な熱狂と歓喜

ドイツロマン派の開祖とされるウェーバーは、第7番を聴きこう言いました。

「ベートーヴェンは今や精神病院行きだ」

多分、踊り狂うように弦が動く、
熱狂的な第4楽章を指してのことでしょう。

兎角、深刻な印象が強いベートーヴェンの作品の中にあって、
第7交響曲には突き抜けたような開放的な明るさがあります。
そのため「英雄」「運命」「第九」のように
聴く前に身構える必要もなく、何度でも繰り返し
聴けるところが今の人気につながったのかもしれません。

第7番といえばほんの数年前まではあまり知名度が高いとは言えず、
演奏会で取り上げられる機会も今ほどではなかったと思います。
それが“のだめ”の主題曲になることによって状況が一変。
ベートーヴェンと検索に入れれば、最もヒットする彼の作品になってしまいました。
その数はわずかながらあの「第九」を上回っています。

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第4楽章の熱狂はクラシックというより現代のロックやダンス音楽にも近いものがあり、
リズムも2拍目にアクセントが置かれるのは、
ポップスで2拍目にスネアが叩かれるのと同じです。
そうした馴染みやすさと、人生を全面肯定するような快活さが、
これだけ広く大きな支持を集めることになった理由なのかもしれません。




L.V.Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92
4. Allegro con brio

http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No7-4th-new.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:54 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日


ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op.92 第1楽章 [新録音]


映画「のだめカンタービレ 最終楽章・前編」公開記念


お聴きいただいているみなさんに感謝の気持ちを込めて…
街はすっかりクリスマスですね。日々寒さが厳しくなっていますがお元気にお過ごしでしょうか?

さて今回は特別編です。ご存知の方も多いと思いますが、昨日12月19日(土)に映画「のだめカンタービレ 最終楽章・前編」が封切られました。これを記念して“のだめ”のシンボルともいえる、ベートーヴェンの交響曲第7番 第1楽章を完全新録音でお届けします。

クラシック名曲サウンドライブラリーは、今から3年前の2006年にオープンしました。ドラマ「のだめカンタービレ」の放送も同じく2006年の放送です。そして“のだめ”はクラシックに一大旋風を起こし、それを通じてたくさんの方にこのポッドキャストを知っていただくことができました。
このブログが今あるのは“のだめ”とそれを愛するファンのみなさんのおかげ、と言っても過言ではないと思います。そのことに感謝の気持ちを込めて、現在、映画“のだめ”の楽曲シリーズを公開させていただいています。

ベートーヴェンの交響曲第7番は、ポッドキャストのために録音した最初の曲でもあります。今回新録音するにあたって、これまで公開のものとはテンポや表情づけなどをかなり変えてみました。
“のだめ”でクラシックを聴き始めたというみなさんには、今回の新録音と以前のものを聴き比べることで「クラシックには同じ曲でも色んな表現があっていいんだ」と楽しみながらお聴きいただければと思います。

それではこれからもクラシック名曲サウンドライブラリーをどうぞよろしくお願い致します。


*今まで公開の録音はこちらです。
http://classical-sound.seesaa.net/article/222052916.html




L.V.Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92
1. Poco sostenuto - Vivace

http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Symphony-No7-1st-new.mp3



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posted by アンドウトワ at 01:03 | 交響曲 (Symphony) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日


J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052 第1楽章

バッハ:ピアノ協奏曲第1、2、4番
ペライア(マレイ)
ソニーレコード(2001-05-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5ペライアのバッハ

♪ピアノ協奏曲の土台を築いたチェンバロ協奏曲

バッハは東ドイツ、ライプツィヒの聖トマス教会の音楽監督時代に、
計14曲のハープシコードのための協奏曲を書いています。

これらの協奏曲は一台のハープシコードのための作品が8曲
(うち1曲は断片)、二台のためが3曲、3台のためが2曲、
そして4台のためが1曲という内訳です。
そのほとんどがバッハ自身の旧作や、
ヴィヴァルディなど他の作曲家の作品の改作、あるいは編曲です。

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バッハは教会の音楽監督の他に、コレギウム・ムジクムという
大学生を中心とした団体の音楽指導にもあたっていました。
この団体のための作品も作らなければならなかったこと、
また自身の息子たちや弟子が、ハープシコード奏者として
立派に成長したことなどが、改作や編曲をしてまでも
多作しなければならなかった事情の背景にあるようです。

しかし、そうしたことを感じさせないほどにこの曲集はすばらしく、
その後のピアノ協奏曲というジャンルの土台にもなっています。

*サカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」に登場する
1コーラスブレイク後のピアノのフレーズは4:27です。




J.S.Bach:Piano Concerto No.1 in D minor, BWV1052 1. Allegro

http://classical-music.aki.gs/103-Bach-PianoConcerto-No1-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 07:46 | 協奏曲 (Concerto) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月12日


ショパン:ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58 第1楽章


ショパン:24の前奏曲
ショパン:24の前奏曲
posted with あまなつ on 2009.12.12
マガロフ(ニキタ)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2003-03-26)
おすすめ度の平均: 5.0
5円熟味のある落ち着いた演奏
5ピアノソナタが秀逸
5死の前年、ショパン演奏の頂点


♪ショパンの独創性と古典的構成美の見事な融合

形式的な型を好まず自由な作風を得意としたショパン。
膨大な数のピアノ曲中、ピアノソナタと呼ばれる作品はわずか3曲。

内最初の1曲は習作で、第2番は有名な第3楽章の葬送行進曲に、
他の楽章を後から付け足したもの。
ということで正真正銘ショパンのピアノソナタといえば
まずこの第3番ということになります。

そして第3番では第1楽章の出来ばえが素晴らしく、
規模としても他楽章より抜きん出ていると言えます。
ショパンならではの幻想性、自由さがあるとはいえ、
伝統的なAABA'というソナタ形式を踏まえた、重厚で実に立派な音楽です。

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ニ長調の第2主題はいかにもショパンという甘美な旋律ですが、
前後の構築性ががいつにも増してしっかりしているため、
更にそのロマン性が際立って聴こえてきます。
伝統的な形式とショパンらしいロマンチシズムが見事に融合した、
傑作と呼ぶにふさわしい音楽です。

ピアノソナタ第2番と第3番は共に、フランス中部のノアンにある、
ジョルジュ・サンドの本邸で作曲されました。




F.Chopin:Piano Sonata No.3 Op.58 1st Movement

http://classical-music.aki.gs/Chopin-PianoSonata-No3-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:46 | 器楽曲・Piano | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする