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2009年09月27日


ブラームス:4つの小品 第1曲 間奏曲 ロ短調 Op.119-1

ブラームス:後期ピアノ小品集
グリモー(エレーヌ)
ワーナーミュージック・ジャパン(2002-10-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5多少荒削りだが、すばらしい
5左利きの孤狼
5美しい閃き
5おおげさでない、ブラームス
5すばらしい!

♪ブラームスの生前に出版された最後のピアノ曲集

「4つの小品」はブラームス最晩年にして最後のピアノ作品です。
1892年から1893年にかけて出版された4つの曲集のひとつで、
生前に出版された最後のピアノ曲集でもあります。

「あなたがきっと喜んでくださると思い、
あなたのためにピアノの小品を書こうとしていました・・・。」

第1曲の間奏曲についてブラームスは、
書簡の中でこのような冒頭からなる文章で、
その思いをクララ・シューマンに伝えています。
これを受けてクララはこのインテルメッツォを“悲しくやさしい”と表現しました。

一見淋しげでありながらそれに浸ることなく、
自らの心情を達観するような穏やかさがあります。
これは晩年のブラームスの作品に共通して言えることです。

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またこの作品はブラームスにとって最後というのみではなく、
ある意味ロマン派の時代にひと区切りつける作品と言えるのかもしれません。
ブラームス以降、時代はシェーンベルクなどに代表される、
調性の希薄な音楽へと向かっていきます。
そうした趣きはこの第1曲の間奏曲にすら、垣間見ることができるのです。




J.Brahms:4 Pieces, Op.119-1

http://classical-music.aki.gs/132-Brahms-4Pieces-Op119-1.mp3


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posted by アンドウトワ at 11:03 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月11日


クライスラー:愛の喜び

クライスラー:自作自演集
クライスラー(フリッツ)
BMG JAPAN(2002-07-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5クライスラーの人柄が偲ばれる優しい演奏
5ノスタルジック気分満点
5高校時代の愛聴盤がCDで蘇った

♪愛され続けるヴァイオリン小品の定番曲

クライスラーはオーストリア出身の作曲家、ヴァイオリニストです。
ウィーンの医師の子として1875年に生まれた彼は
早くから音楽的才能を見せ、7歳で特例によりウィーン音楽院に入学。
卒業後はパリ音楽院に学び、12歳でそこを主席で卒業します。

翌年にはニューヨークでヴァイオリニストとしてデビューしますが、
家庭事情などにより一旦は音楽を離れて陸軍将校を務め、
数年間、医学や美術を学びました。

ブランクを経た後再び表舞台に復帰したクライスラーは、
ベルリンフィルとの共演、ロンドンデビューと国際的に活躍しました。

作曲家としては多くの魅力的なヴァイオリン曲を作曲しましたが、
ベートーヴェンやブラームスのヴァイオリン協奏曲のカデンツァなども、
クライスラーが残した大きな仕事のひとつです。

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また彼は自作曲を過去の作曲家の作品として発表していたことでも有名で、
30数年後にそれを明かした時には一大センセーションになりました。

愛の喜びはクライスラーの代名詞的に広く知られるヴァイオリン小品です。
題名の通りに愛がもたらす喜びや快活な気分を、親しみやすい旋律で明朗に描いています。




クライスラー:愛の喜び
Kreisler:Liebesfreud


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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posted by アンドウトワ at 11:24 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月06日


ショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2

ショパン:ノクターン(全曲)
ポボッカ(エバ)
ポニーキャニオン(1999-07-16)
おすすめ度の平均: 5.0
5ベスト・ノクターン!
5とても神秘的なノクターン
5隠れた名盤
5良い演奏ですねぇ

♪ショパンのノクターンのひとつの頂点

英国の作曲家ジョン・フィールドによって創始されたノクターンは、
その歌謡性が稀代の旋律作家であるショパンと抜群に相性がよく、
ノクターンという形式に則ってショパンはいくつもの名曲を残しました。

当初のノクターンは左手が伴奏、右手が歌曲風の旋律という
単純なピアノ小品でしたが、ショパンはこれを基に
独自の激情性やより高度な音楽性を加味し、
芸術作品として申し分ないレベルにまで引き上げました。

よく知られるノクターン第2番などはその点ではまだまだ
ショパンの本領が発揮されておらず、
むしろ第8番や第13番こそが頂点であるという見方も多いようです。

テレーズ・ダボニー伯爵夫人に捧げたことから“貴婦人の夜想曲”
と呼ばれる第8番には、メンデルスゾーンがこの曲を聴いた感激のあまり、
家族に手紙でそれを伝えたという逸話も残されています。

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現在では創始者のフィールドはほとんど顧みられず、
ノクターンといえばショパンということになっていますが、
当のショパンは作曲家として、またピアニストとして
フィールドのことをとても敬愛していました。

ショパンがノクターンを出版し「フィールドを越えた」と評価された時にも
「フィールドと並び賞されて、僕はうれしさで走り回りたい気分です」
とそのよろこびを手紙に記しています。
このことからもショパンがいかに、ピアノにおける歌心、
歌謡性を重視していたかが窺われます。




F.Chopin:Nocturn No.8 Op.27-2

http://classical-music.aki.gs/042-Chopin-Nocturne-No8.mp3


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posted by アンドウトワ at 05:51 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月01日


ドビュッシー:レントより遅く

旅への誘い~チェロとピアノで奏でるフランス名曲集
エンゲラー(ブリジット),ドマルケット(アンリ)
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)(2007-11-21)

♪当時のカフェで流行のワルツを題材に

ジプシーが奏でる音楽に触発されて書かれた1910年の作品です。
この頃のドビュッシーは楽壇に確固たる地位を築き上げ、
代表作でもある前奏曲集などを手がけていました。

そんな最中にあって肩肘を張らない佇まいのこの曲は、
ドビュッシー流の遊び心さえ感じさせる、
いかにもフランス的な粋なピアノ小品です。

当時のカフェで流行っていたワルツを題材としたこの作品について、

「美しい聴衆が集う5時のお茶の会のために書いた」

と自身は若干、皮肉めいた表現で語っています。

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ピアノ以外にも様々に編曲され親しまれていますが、
ドビュッシー自身も後に管弦楽用の版を作っています。

元はロマのヴァイオリンのイメージだったということで、
今回はヴァイオリン版の演奏でお送りします。




C.Debussy:La plus que Lente

http://classical-music.aki.gs/Debussy-La-plus-que-Lente.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:56 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする