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2009年08月27日


ハチャトゥリアン:組曲《仮面舞踏会》から 第1曲 ワルツ

ハチャトゥリャン: 管弦楽作品集 ~剣の舞
ラザレフ(アレクサンドル)
ワーナーミュージック・ジャパン(2002-01-23)
おすすめ度の平均: 5.0
4剣の舞 仮面舞踏会
5本場ロシアの音色
5暮れになるとクラシックが聴きたくなる
5未知の世界もいいものです
5ハチャトリアン: 管弦楽作品集~剣 ノ 舞い

♪夜の舞踏会を妖しく劇的に描く

19世紀ロシアの文豪ミハイル=レールモントフの戯曲「仮面舞踏会」は
帝政ロシア末期の貴族社会を舞台にした悲劇です。
ハチャトゥリアンがこれに作曲した劇音楽は当初14曲からなり、
1941年に全曲を通して初演されました。

しかし、戯曲そのものの評価が低く、また一般化しなかったこともあり、
その後劇音楽として演奏されることはほとんどなくなりましたが、
1944年に作曲者自身が5曲を選び、二管編成の管弦楽のために
再編成した組曲版は、今も頻繁に取り上げられる人気作品です。

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「仮面舞踏会」を扱った他の作曲家たちによる音楽もいくつかありますが、
印象的な第1曲のワルツなどによって“仮面舞踏会といえばハチャトゥリアン”
とまで言われるほどの特異な作品になっています。

美輪明宏さんが舞台でワルツを何度か取り上げている他、
最近ではフィギュアスケートの浅田真央選手が使用していることで、一躍有名曲になりました。




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posted by アンドウトワ at 05:43 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月22日


F.サルトーリ:タイム・トゥ・セイ・グッバイ - コン・テ・パルティロ

アマルフィ~サラ・ブライトマン・ラヴ・ソングス~
EMIミュージックジャパン(2009-07-08)
おすすめ度の平均: 4.5
5ブラヴォー!!
5世界の歌姫
5かなりおススメです

♪ヨーロッパで大ヒットしたクラシカル・クロスオーバーの先駆け

イタリアのテノール歌手、アンドレア・ボチェッリの代表曲です。
原題は「コン・テ・パルティロ」(君と共に旅立とうの意)。

1995年のサンレモ音楽祭で披露されるも、
その時点ではほとんどヒットとは呼べない状況でした。
しかしこの曲に感動した歌手、サラ・ブライトマンが、
ボチェッリ側にデュエットを申し入れたことから事態は一変します。

96年にふたりはドイツの国民的ボクサー、
ヘンリー・マスケの引退試合で初めてデュエットし、
このテレビ放送を2,000万人を越える視聴者が見ていたことから、
ヨーロッパを中心に大ヒットを記録しました。
デュエットの際に歌詞の一部とタイトルを英語に変更したのも
ヒットの要因と見られています。

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結果的にこの曲は今ではサラ・ブライトマンの代名詞的な作品にもなっていて、
つい最近もイタリアを舞台にした日本映画「アマルフィ」のテーマ曲として、
再び巷を賑わせています。

この作品はクラシカル・クロスオーバーの先駆けとも呼ばれ、
幅広いジャンルの歌手からカバーとして取り上げられています。


F.サルトーリ:タイム・トゥ・セイ・グッバイ
F.Sartori:Time To Say Goodbye - Con Te Partirò


*楽曲の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです



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posted by アンドウトワ at 16:20 | 映画音楽・洋楽・J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月17日


シューベルト:《さすらい人幻想曲》 ハ長調 D760 第3&4楽章

シューベルト:さすらい人幻想曲
リヒテル(スビャトスラフ)
EMIミュージック・ジャパン(2004-06-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5ダイナミックな躍動感と叙情を湛えた歌の美しさと

♪リストを思わせる煌びやかな終楽章

「こんな曲は悪魔にでも弾かせてしまえ」

技巧の難しさから自分ではこの曲を演奏できなかったシューベルトは、
苛立ちのあまりにこんな言葉を吐き捨てたといいます。

作曲家は面白いもので時としてこのように自分でも弾けなかったり、
またその時代最高の演奏家でも
演奏困難な曲を作ってしまうことがあります。
きっとそうした制限に関係なく彼らの頭の中には
完全な音楽が鳴り響いているのでしょう。

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第4楽章はシューベルトというより
リストの曲でも聴いているような圧倒的な絢爛さが魅力です。
いつもの渋さはなく高度な技術を要するピアニスティックな曲調で最後まで押し切ります。
自らの頭の中に鳴り響くこの取り憑かれたような音楽を、
シューベルト自身どうにも止めることができなかったのかもしれません。

後にリストはこの曲を管弦楽伴奏つきのピアノ協奏曲に編曲しています。




F.Schubert:Wanderer Fantasie Op.15 3rd&4th Movement

http://classical-music.aki.gs/Schubert-Wanderer-Fantasie-3rd.mp3


http://classical-music.aki.gs/Schubert-Wanderer-Fantasie-4th.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:31 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月11日


シューベルト:《さすらい人幻想曲》 ハ長調 D760 第1&2楽章

シューベルト:さすらい人幻想曲
ポリーニ(マウリツィオ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-10-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5完璧なる名演
5最高の演奏・不滅の名盤
5異次元とも言えるレベルの『さすらい人』
5ダイナミックファンタジー

♪時代を先取りしたソナタ風の幻想曲

「ピアノのための幻想曲」とシューベルトが名づけたこの曲は、
第2楽章の主題が自身の歌曲「さすらい人」の旋律であることから、
後に「さすらい人幻想曲」と呼ばれるようになりました。

シューベルトが尊敬したベートーヴェンから受けた影響が、
前面に出たような壮麗で力強いピアノ曲です。
1822年、彼が25歳の時に作曲されました。

“さすらい人”という言葉からは物悲しく淋しげな印象を受けます。
しかし実際にそうした雰囲気なのは第2楽章だけであり、
他の楽章は曇りのない確信に満ちた音楽になっています。

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全4楽章が切れ目なく演奏されるため自身は幻想曲と呼んだのでしょうが、
第1楽章冒頭の動機が作品全体を統一していることなどから、
単一楽章のソナタと見る向きもあります。

同じく単一楽章からなるリストの「ピアノソナタロ短調」は、
これに影響を受け作曲されたと言われています。




F.Schubert:Wanderer Fantasie Op.15 1st&2nd Movement

http://classical-music.aki.gs/Schubert-Wanderer-Fantasie-1st.mp3


http://classical-music.aki.gs/Schubert-Wanderer-Fantasie-2nd.mp3



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posted by アンドウトワ at 23:51 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月06日


ブラームス:悲劇的序曲 Op.81

ブラームス:交響曲第2番
ベーム(カール)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2004-06-30)

♪交響曲的内容を持つ充実の序曲

「大学祝典序曲」といういつになく陽気な作品の作曲中ブラームスは
「憂鬱な気持ちを満たさずにはいられませんでした」
と、真摯で深刻ないかにも彼らしい作品を並行して作曲しました。
それが特定の劇ではなく演奏会用の序曲である「悲劇的序曲」です。

両者は双子の序曲とも称され作品番号も80、81と続いています。
ベートーヴェンは運命と田園という正反対の曲を同時に作曲しました。
ブラームスにもおそらく似たような心理的作用が働いたのでしょう。
また実直過ぎるほどの彼の性格が、
楽天的なままで終わらすことを良しとしなかったのかもしれません。

いずれにしてもブラームスの創作活動が充実した時期に作曲されたこの序曲は
“交響曲の1楽章に匹敵するほどの内容”とも評される中身の濃さが特徴です。
発見された草稿などから作曲の10年以上前には既に、
原型となるスケッチが存在していたようです。
ブラームス自身は「大学祝典序曲」と「悲劇的序曲」のことを
それぞれ「笑う序曲」と「泣く序曲」と呼んでいました。

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また曲の情緒から自身の第4交響曲と比較されるこの序曲ですが、
創作にあたってはベートーヴェンの「コリオラン序曲」「エグモント序曲」などを模範としたらしく、
悲劇的な状況にあってもそれを打破しようという前向きな精神が感じられます。






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posted by アンドウトワ at 13:49 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日


ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第5番 第1楽章 アリア-カンティレーナ

ブラジル風バッハ
ブラジル風バッハ
posted with あまなつ on 2009.08.01
ベルリン・フィル 12人のチェリストたち/中丸三千繪
EMIミュージック・ジャパン(2000-05-24)
おすすめ度の平均: 3.5
4ちょっとかわったBGMを探す音楽ファン向け
3演奏は上手いが

♪バッハを愛したブラジルの天才作曲家

エイトル・ヴィラ=ロボスは20世紀前半のブラジルの作曲家です。
音楽愛好家だった父と叔母の影響を受け若くして
ピアノ、クラリネット、チェロの演奏を身につけました。
特にチェロについては専門に学び、
父親亡きあと一時はそれで生計を立てるほどでした。

さらにブラジル原住民の音楽や民謡などを収集し、
民俗音楽の演奏を経てリオ・デ・ジャネイロの音楽院で学びますが、
アカデミックな世界とは距離を置き、作曲はほぼ独学だったといいます。

1920年代には活動の拠点をフランスのパリに移し、作曲と自作の指揮などを行います。
このパリでエイトルは新古典主義の洗礼を受けました。

ブラジルに帰国した後、1930年から15年をかけて作曲したのが
9曲からなる彼の代表作「ブラジル風バッハ」です。
彼が終生尊敬したJ.S.バッハの音楽性と、
ブラジル音楽固有の民族性の融合をめざしたこの作品は、
管弦楽曲、室内楽曲、ピアノソロ、チェロ・アンサンブル、ア・カペラと、
様々な編成で作曲されたバラエティに富んだ内容が特徴です。

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エイトルの叔母は好んでバッハの平均率クラヴィーア曲集を弾いていたようで、
彼のバッハ好きにはそのことが大きく影響していたようです。

「ブラジル風バッハ」の中で最もポピュラーなのは第5番のアリアでしょう。
ソプラノが歌い出しで同一音を維持する間、背後の和声は次々と
入れ替わっていきますが、これは何かに似ていると思いませんか?
そう、G線上のアリアの名で知られるバッハの「管弦楽組曲第2番」のアリアと同じです。
この手法はポップスではポール・マッカートニーも多用していますね。





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posted by アンドウトワ at 15:19 | 声楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする